庭園を守るお仕事通信8月号【植生班】
本日は、植生班の8月の作業から「草刈り」をご紹介します。
庭園管理をする上で、どうしても避けて通れないのが「草刈り」です。
特に夏場は、草の生命力がたくましく、刈っても刈ってもぐんぐんと生長します。夏から秋にかけてのこの時期は、草地や芝生地を中心に、庭園担当職員が定期的な草刈り作業を行っています。
広い芝生地のように芝刈り車で作業ができる場所もありますが、木の根元や建物の周りなど、どうしても人の手による作業が必要な場所があります。そんな場所は、どじょうのひげのようなナイロンの紐を高速回転させて草を刈るナイロンカッターを使って作業します。
また、庭園の芝生のなかにも、メヒシバやオヒシバ、スズメノカタビラといった雑草が生えてくることもあります。こうした雑草も定期的な草刈り作業によって除去してゆきます。
草刈り作業が終わったあと、園路に散らばった草などは、風を起こすブロアーという機械を使ってまとめます。刈った草葉もゴミとして捨ててしまうのではなく、必要に応じて植栽エリアへと戻すことで、やがては土へと返り、次の命をはぐくみます。
植生班は日頃より、快適で安全な庭園を目指し、新宿御苑の芝生や草地、花壇、樹林地の維持管理を行っています。作業内容によっては、立ち入り規制など、ご不便ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。