温室植物のみどころ情報【4月13日号】
小笠原コーナーを過ぎて右側に曲がると、マメ科のフィリピンルソン島原産、ヒスイカズラの房状の花がいくつも上から垂れ下がり、美しい翡翠色を披露しています。オウムの嘴(くちばし)に似た5㎝ほどの花が集まりシャンデリアのように長い花序は時には1mほどにも長くなります。次から次へとしばらく咲き続けます。
エントランスから奥に進んだところでスノーバナナの花が咲きました。中国南部に自生する品種で、花が象の鼻に似ていることから、エレファントバナナとも呼ばれます。タイワンバナナなどと同じバショウ科ですが、花の形がまったく違います。
エントランス奥通路の反対側にはサラセニア、ネペンテスなど食虫直物の展示があります。
アフリカナガバノモウセンゴケは、葉に腺毛とよばれる粘着物質を出す毛があり、小さな昆虫を捕らえます。虫が貼りつくと折りたたむように葉を丸め、長い時間かけ粘液で虫を溶かし、養分として消化します。
サラセニアは北アメリカ原産の食虫植物で、筒状の捕虫葉(瓶子葉)の表面には蜜腺があり、昆虫などをおびき寄せます。筒の内側はすべりやすく、しかも毛が下向きに逆立って生えていて、一度筒に入った獲物は上って出られないような仕組みです。
花の形もユニークですのでじっくり観察してみてください。
乾燥地の植物エリアではメキシコ原産のオウカンリュウ(王冠竜)が花を付けました。大きなスイカほどの樽形のサボテンで茎頂辺の黄色い花や棘が名前通り王冠を思わせます。
【温室で咲いている主な花・実】
・アオノクマタケラン
・アカバナナ(実)
・アブチロン・ヒプリドゥム
・アフリカナガバノモウセンゴケ
・アメリカバンマツリ
・オオシロソケイ
・オオベニウチワ
・オクナ・カーキー(実)
・カカオノキ(実)
・キンリュウカ
・ケショウボク
・コリトプレクツス・スぺキオスス
・サラセニア
・サンタンカ
・ジョウゴバナ
・センカクツツジ
・タイワンバナナ(実)
・ツンベルギア・フォーゲリアナ
・ツンベルギア・マイソレンシス
・ディオーン・スピヌロスム
・テコマンテ・デンドロフィラ
・ハナキリン
・ヒメヒオウギ
・フブキバナ
・ベニウチワ
・ベニハエギリ
・ホウカンボク
・ホウロク
・マンゴー
・ムニンタツナミソウ
・ムユウジュ
・メガスケパスマ・エリスロクラミス
・ラン類
・リュウキュウベンケイ
・ルリゴクラクチョウカ
・レッドジンジャー
・ロウソクノキ
【温室開館時間】
9:30am~3:30pm(閉館4:00pm)