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特別企画「温室の宝物展」開催中

温室

本日1月10日(火)から温室では、特別企画「温室の宝物展」を開催しています。
【期  間】2022年1月10日(火)~2週間程度の予定
【開館時間】9時30分~16時00分(最終入館:15時30分)
【鉢の展示時間】1:00pm-3:00pm


明治時代、この地には牧畜園芸の改良を目的とした「内藤新宿試験場」が開設されました。そこでは、さまざまな植物の栽培、改良作出が行われていました。
新宿御苑の発展に生涯を捧げた福羽逸人は無加温室栽培からスタートし、その後加温温室での植物の栽培にも挑戦していきます。この地が農業試験場から皇室の御料地として姿を変えていく中で、晩餐会の食卓を飾るラン科の植物やフルーツなど、様々な植物の作出改良が行われました。

企画展示でご覧いただける植物を一部ご紹介いたします。


フクバイチゴ
明治時代に新宿御苑で誕生した国産イチゴ第1号の「フクバイチゴ」は国産イチゴのルーツになっている品種です。現在、新宿御苑の温室で保護栽培を行っています。

マチク
昭和天皇が台湾へ訪れた際、竹の柱に茅の屋根をつけた休憩所に使われたマチクを挿し木したところ新芽が出て竹林になったそうです。日本の美称である「瑞穂の国」の瑞をとり「瑞竹(ずいちく)」として贈られました。戦争中も大切に守られ、現在も新宿御苑にて栽培を行っています。

洋ラン
新宿御苑で栽培した洋ラン等の花々は、宮中晩餐会などの皇室行事の卓上花として用いられました。福羽は大正天皇の即位礼において、自ら品種改良を行い栽培したランの花で会場を彩りました。

ネペンテス
福羽逸人が万国園芸博覧会への出張に際して、ブラジル産のネペンテスを国内で初めて新宿御苑にて栽培を行ったそうです。

戦前に使われいた鉢には、皇室の菊のご紋のレリーフがあります。

展示中は温室スタッフが常駐していますので、お気軽にお声がけくださいね。

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