庭園を守るお仕事通信1月号【植生班】
本日は植生班の1月の作業から「タギョウショウ(多行松)の剪定」をピックアップしてご紹介します。
冬の間、新宿御苑では松やプラタナス並木の剪定などが行われますが、日本庭園ではタギョウショウの剪定が行われ、冬の風物詩ともいえる光景が広がっています。
タギョウショウは、赤松(アカマツ)の園芸品種で、根元から枝が細かく分かれています。ブロッコリーのようなユニークな丸い樹形が特徴で、お客さまからも人気です。英名はジャパニーズアンブレラパインといい、その名の通りピクニックの日傘にはぴったりですね。
剪定は、植生担当の専門職員が1本1本、手作業で行います。樹形を美しく整えるだけでなく、余分な枝葉を落とすことで、風通しや光合成がより効果的に出来るようになり、樹木の生長促進に繋がります。
作業前はもっさりとしていた枝先が、こんなにすっきりしました。
【剪定前】
【剪定後】
新宿御苑の庭園は、多くの人々の努力によって現代に受け継がれてきました。御苑とともに時代を築いてきた歴史ある木々が健やかに生育できるよう、日々庭園を守る取り組みを進めてまいりたいと思います。作業中はご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。