【6/9】皇居のお濠と浄化施設
皇居周辺には大小の濠があり、その水面積は約37万㎡にもなります。
現在、水源のほとんどは雨水に頼っています。
浄化施設では日比谷濠から摂取した濠水を浄化し、送水管で桜田堀と半蔵濠に送水し放流しています。
放流された水は各濠を巡り、最終的に再び日比谷濠に戻ってきます。
半蔵門土手は最も高台にあり一番低い日比谷濠との水位の高低差は約15mあります。
桜田濠を一望できるこの景色は皇居周辺の隠れた絶景ポイントの1つです。
桜田濠は皇居周辺の濠の中で最も広い濠です。
冬には多くの渡り鳥がやってきます。
江戸時代の木橋の姿が残されている平川橋と和田倉橋。
濠にかかる昔ながらの橋は当時の面影を感じることができます。
日比谷通り沿いには和田倉濠・馬場先濠・日比谷濠が真っ直ぐ続いており
石垣とビル群の左右対照的な景色をみることができます。
サクラで有名な千鳥ヶ淵。
濠沿いにサクラが咲き、春には多くの人たちで賑わう観光スポットです。
風のない穏やかな日は周りの景色が水面に映り美し濠の姿をみることができます。
春には濠沿いに色とりどりの花が咲き
夏には園路の木々が木陰をつくり
秋には紅葉し
冬には渡り鳥たちがやってきます。
現在の濠は、皇居を囲む自然の一部として、観光や散策の際に美しい景観と静かな憩いの場を提供しています。
櫓や門などの遺構に目がいきがちですが、濠ごとに独自の雰囲気がありますね。
訪れた際には、濠にも注目しながら、散策を楽しまれてみてはいかがでしょうか。