皇居と海
(写真:和田倉噴水公園)
お盆も過ぎ、8月も下旬となりましたが、まだまだ暑いですね。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は『皇居と海』の関係をご紹介します。
7月の休日でもある海の日は、「海の恩恵に感謝し・海洋国家日本の繁栄を願う日」として1996年にできた国民の休日です。
1876(明治9)年に、明治天皇が東北巡幸の際に青森から函館を経由して横浜港に帰着された日にちなんで、7月20日に制定されました。
(※現在は7月の第三月曜日)
(写真:日比谷濠)
江戸時代、大改修される前の皇居外苑一帯は海でした。
海といっても入り江が入り込む場所で、この周辺は日比谷入り江と呼ばれており
江戸時代の初期には、城下町を作る際に埋め立てられてしまいました。
現在の日比谷濠は入り江を残して構築されたとも言われています。
(写真:行幸通り・和田倉濠)
「日比谷濠」を左手に日比谷通りを真っすぐ進み
「馬場先濠」を通り過ぎ行幸通りを横断した先に「和田倉濠」が見えてきます。
(写真:和田倉門跡)
枡形の石垣が今も残っており、江戸時代に設置されていた木橋「和田倉橋」が復元されています。
当時「蔵の御門」と呼ばれていた和田倉橋は、一般人は通行できず武士だけが通ることが許されていました。
「和田倉」と呼ぶようになったのは慶長12年頃からと言われており、「和田」は海の名称「わた」が由来と言われています。
当時は倉が立ち並んでおり日比谷の入り江がここまで及んでいたそうです。
(写真:皇居前広場)
現在の皇居周辺は高層ビルに囲まれており、日比谷濠から和田倉濠の一帯が入り江だったとは想像もつきません。
古地図などを広げて皇居外苑散策をしてみると、今まで何気なく歩いていた場所にまったく異なる風景が浮かんでくるので不思議です。
暑さ対策をしつつ、皇居外苑でちょっとしたタイムスリップ気分を味わってみてはいかがでしょうか?
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