ゴールデンウイークは皇居外苑を散策してみませんか? 〜 番外編〜
『ゴールデンウイークは皇居外苑を散策してみませんか?』
第3弾は番外編として和田倉噴水公園をご紹介します。
和田倉噴水公園は丸の内の狭間、和田倉の地にあります。
昭和36年に上皇陛下の御結婚を記念して創建された大噴水を、
平成5年6月の今上天皇の御結婚を機に、再整備し平成7年6月に完成したものです。
園内にはいくつか噴水が設置されており、日中はダイナミックな3基の噴水を目当てに散策のお客様で賑わいます。夜のライトアップでは、ロマンチックな雰囲気と幻想的な姿をお楽しみいただけますよ。
園内の噴水に注目していると見逃してしまいそうですが、皇居の方角をみると、通りを渡った向かい側に
江戸城の東南に位置することからその名がついた『桜田巽櫓』の姿が。
和田倉噴水公園は、江戸城の遺構である伏見櫓・富士見櫓・桜田巽櫓の3基を同時に撮影することのできるおすすめスポットでもあります。
現在の和田倉噴水地区は、江戸時代以前は漁業が盛んな東京湾の入江に面しており
江戸時代の初期(1603~1614)に海面が埋め立てられ、江戸城へ生活物資を運ぶための海上輸送の拠点になっていました。
その頃にはお濠に和田倉橋が架かり、和田倉門(枡形門)が設けられていたと言われています。
皇居のお濠に架かる橋で江戸時代の木橋の姿が残っているのは、東御苑への入り口の1つ『平川橋』とこの『和田倉橋』のみです。
明治初年、橋と門は存続されましたが、大正12年の関東大震災で門は崩壊。
橋は残りましたが老朽化により、昭和28年に現在の鉄筋コンクリートの橋脚に架け替えられました。
江戸時代は「蔵の御門」と呼ばれていた和田倉門。
この橋より内側は大名や武士などが通行する橋で一般人は通るができませんでした。
慶長12年(1607)の徳川氏が江戸城に入った頃、この辺りに蔵があったことが名の由来とされています。
現在では多くの人が行き交う和田倉橋。
その先には近代的な雰囲気が漂う和田倉噴水公園、そして高層ビルと歴史遺構を望む、特別な景観が広がります。
過去と現代が調和する和田倉噴水公園。その歴史にも是非ご注目くたさい。
和田倉噴水公園の詳細についてはこちら
→https://fng.or.jp/koukyo/place/historical/ruins-gaien/wadakurafountainpark
散策マップはこちら
→https://fng.or.jp/koukyo/access/map/