令和元年度第1回 普及・啓発部会が楠公レストハウスにて開催されました
令和元年8月28日(水)に楠公レストハウスにて、一般社団法人和食文化国民会議主催「令和元年度第一回 普及・啓発部会」が開催されました。
今回の部会は、和食の中心となる(主食の)「米」にフォーカスした内容で行われました。
(画像:『開会の挨拶』普及・啓発部会 部会長 後藤加寿子氏)
来賓には農林水産省食料産業局 食文化・市場開拓課 和食室長 小宮恵理子氏を招き、和食文化国民会議の活動を国を挙げて盛り上げることの重要性についてお話いただきました。
普及・啓発部会の第一部では、京都府立大学文学部特別専任教授である佐藤洋一氏による講演「米のお話~米は和食の立役者~」が行われ、約3000年前から食されている米の歴史や米の現状(コメの消費が落ち込む理由)を中心とした内容で、私たちにとって最も身近な食物である米の未来について思いを巡らせる時間となりました。
ワークショップ「4種のお米・食べ比べ」では、こしひかり、ササニシキ、亀の尾、旭の計4種のお米の品種当てクイズが行われ、参加者らは時間をかけて試食し、意見を出し合っていました。答え合わせでは見事正解する方が多く、佐藤氏も驚く結果に。
第二部は、「一汁三菜・アスリートと和食」と題し、医学博士・管理栄養士 本多京子氏による講演が行われました。世界で活躍するアスリートの食事に長年携わってきた本多氏によれば、若い人の野菜離れは深刻な状況にあり、一汁三菜による食事で副菜を摂取し、食物繊維などが豊富に含まれた腸に良い食物を食事に取り入れる必要があるとのこと。個々の生活環境に合った無理なく続けられる栄養バランスのとれた食生活を目指す重要性について改めて考えさせられるお話でした。
部会終了後には、楠公レストハウス 安部総支配人による「重陽の節句」をテーマとした献立の節供料理が振舞われ、終始和やかな空気の中「令和元年度第一回 普及・啓発部会」は閉会しました。
~「重陽の節句」献立説明~
①煎り酒にハマナスの酢を合わせて
②八丈島産金目鯛の味噌漬け
③鱧の真砂(まさご)揚げ
④葛勝栗
⑤山椒風味の鴨肉と三つ葉
⑥栗御膳 いくら添え
⑦松茸織部
⑧北海道産黒豆の焼き菓子
⑨蟹の菊花巻き
⑩茄子の田楽 海老を添えて
⑪皇居外苑笹巻鮨
⑫吸い物 鱧・茸・菊花・柚子