『岩沼市千年希望の丘に咲く復興ハマナス交流会2019』を開催しました
令和元年8月8日(木)に『岩沼市千年希望の丘に咲く復興ハマナス交流会2019』を開催しました。東北被災地復興の象徴である岩沼市千年希望の丘で育てている復興ハマナスをより多くの方に鑑賞し、知って頂くことを目的として、国民公園協会皇居外苑の主催で和田 倉噴水公園の一角に展示しました。
ハマナスは世界的にも数少ないバラの原種です。今現在、津波の影響などで絶滅の危機に瀕しているこのハマナスを、青少年が中心となり、保護・育成・再生活動が行われています。
楠公レストハウスで行われた交流会では、岩沼市千年希望の丘について岩沼市長の菊池浩夫氏による挨拶に続き、「岩沼市千年希望の丘植樹祭×クリエイティブ(くろやなぎてっぺい氏)」や、「千年希望の丘のハマナスと植物療法(一般社団法人 日本フィトセラピー協会 理事長 池田明子氏)」、さらに「千年希望の丘のハマナス関連(エスペック株式会社 環境管理室 環境グループマネージャー土田真奈美氏)」と題した講演が行われるなど、ハマナスの現状や可能性に関する内容で出席者の関心を集めていました。
ハマナスの六次産業化に協力しているオークスハート株式会社 代表取締役 内堀 光康氏はハマナスの「自然な香り」に注目。ハマナスは農薬が無くても自然に自生し実がなる貴重なバラの原種で、自然の力から生まれた素晴らしい香りがするとのこと。この香りを活用して紅茶やスイーツの世界を広げ、日本や世界の人々にハマナスの香りを伝えたいと熱く語り、参加者の皆さんも熱心に聞き入っていました。
宮城県柴田農林高等学校では、一年生の頃から授業の一環としてハマナスの植樹に取り組んでいるそう。取り組み開始から今年で7年、参加した生徒は500名にも上ります。高校生植樹リーダーとして一般の参加者に説明を行ったという学生のお二人は、植樹を通して皆と協力して一つの事を成し遂げるため努力する大切さや、他では味わうことのできない大きな達成感を得られたようでした。これら青少年の活動は、彼らの成長にとっても、また被災地の復興に向けても、大きく反映される事でしょう。
交流会の最後には皆さんお待ちかねのお食事タイム。今回は特別に、江戸エコ行楽重 与の重に普段使用されている調味料「煎り酒」に、株式会社オークスハートの内堀氏よりご提供いただいた千年が丘のハマナスで作ったお酢を加え、お刺身をお楽しみいただきました。ほんのりとしたハマナスの香りと酸味が、一層お刺身の風味を引き立て『美味しい』と好評でした。
宮城県岩沼市千年希望の丘に咲く復興ハマナス。復興のシンボルとしてだけではなく、新たな可能性を多く秘めた希望の花として、これからも沢山の方々の協力や繋がりを経て広がっていくのではないでしょうか。