暦の上では春が始まる日
2019年2月4日(月)は二十四節気のひとつ「立春」です。暦の上で春を告げる日は、厳しい寒さが続く中のつかの間の暖かい日になりました。今回のブログでは、皇居外苑で見つけた「立春」をご紹介します。(画像は北の丸公園内で見つけたハクモクレンの蕾)
皇居の北側に位置する森林公園「北の丸公園」内、武道館近くにある休憩所の目の前で控えめに咲く「ソシンロウバイ」は、葉が出る前の1月頃から下向きや横向きに開花する花。まるで、ろうそく細工のようです。
こちらは、北の丸管理事務所前でサイコロのようなピンク色の実をつける「マユミ」。春から初夏にかけて緑白色の花を咲かせるマユミの実は、熟して種子が出始めています。
北の丸休憩所(ザ・フォレスト北の丸)を背にして歩き近衛師団第二聯隊碑を通りすぎた先で咲くのは「ハクバイ」。万葉集にはウメを詠んだ歌が多いので、それ以前に栽培されていた事がわかる日本人にはなじみ深い花ですね。周りには高く伸びた樹木が多い為に日陰の通りを歩いていると独特な香りにはっと気付かされます。
吉田茂像周辺に咲く「カンザクラ」にはメジロの姿が。
前回のブログ「冬の北の丸公園で散策しよう♪」でもご紹介した清水門雁木坂をのぼった先の広場で咲く「シナマンサク」。花弁は黄色のリボンのようでややねじれていて、とても特徴的なかたちをしていますね。
場所が変わってこちらは、半蔵門前から撮影した「桜田濠」。青空が濠の水に写り美しい景観ですよね。今の時期はお濠にぷかぷかと浮かぶ野鳥観察をする方が多くいらっしゃいますが、見上げてみると「ユリノキ」の並木が続きます。
花の後にできる種は冬の間中残り、もうすぐ新芽が芽吹きます。
暖かく華やかな季節はもうすぐそこまで来ています。少しずつ移り変わる季節の美しさに触れに皇居外苑へどうぞお越しください。