平成30年6月7日(木)皇居東御苑から北の丸公園を散策するイベントツアーを開催致しました!
平成30年6月7日(木)に皇居東御苑から北の丸公園を巡るイベントツアーを開催しました。
前日に関東の梅雨入りが発表され雨の中での開催を予想していましたが、抜けるような青空のもとツアーを行う事ができました!(北の丸公園管理事務所脇の樹林地より撮影)
まずはガイドスタッフの北川さんが江戸城の歴史や他の門とは異なる「平川門」の解説をしながら皇居東御苑の苑内へ。
開催日には見頃を過ぎていると思われていた二の丸庭園の池のほとりに咲くハナショウブはまさに「見頃」の状況でした。
華やかな日本庭園の景観に参加者の皆さまも時間を忘れて過ごします。自然散策の解説は植物への愛情あふれるガイドスタッフが担当。
昭和天皇ご発意によって多くの落葉樹や下草類が植えられて造られた「二の丸雑木林」では、ナツツバキやミズキ、コブシ、ネムノキなどを観察。房のような花をつけるネムノキは夕方になると眠るように葉が合わさって閉まるそうです。
こちらは、シャラノキ(沙羅樹)、サラソウジュ(沙羅双樹)とも呼ばれ寺院や茶庭によく植えられているナツツバキ。
汐見坂を上り本丸郭へ向かうと至るところにアジサイが咲いていました。菖蒲から紫陽花へ季節の移ろいを味わいます。(アジサイの原種であるガクアジサイ)
そしてガイドツアーは北の丸公園へ移動します。(北桔橋門外に植えられているヤドリギの解説をするガイドスタッフ)
現在森林公園として多くの方が訪れる「北の丸公園」。江戸時代は「江戸城北の丸郭」として御三卿の田安家、清水家の屋敷地があり、そして明治になると近衛兵の兵営がありました。その後昭和天皇の還暦を記念して整備され現在に至ります。そのため樹齢推定150年以上とも言われる老大木が残っているのだそう。
こちらの画像は管理事務所脇の樹林地。大きなケヤキを眺めていると・・・
幹に生える「マツバラン」です!現在“準絶滅危惧種”に指定されていますが何億年も昔から存在し日本には江戸時代から栽培されていたと言われています。マツバランには根も葉もなくとても不思議な植物です。
ガイドツアーでは季節やお天気によって様々な姿で私たちを魅了する皇居の自然に出会う事ができます。次回も皆さまの参加を心よりお待ちしております。(画像はクスノキを好むアオスジアゲハ)
またこれからの雨のシーズン、傘を差して皇居外苑、北の丸公園そして皇居東御苑へ散策に出かけてみてはいかがですか?
・北の丸公園のご休憩にはザ・フォレスト北の丸をご利用ください。
・皇居散策のご休憩には楠公レストハウスをご利用ください。