皇居東御苑内二の丸庭園「菖蒲田」の状況
強い日差しの中、盛夏に向かって皇居周辺の緑も色濃く変化してきましたが、皆様はいかがお過ごしですか?
今回は、そろそろ見頃を迎える皇居東御苑二の丸庭園内の「菖蒲田」の状況をお伝えします。
皇居東御苑内東側に位置する二の丸地区には、東御苑の一般公開にあわせて九代将軍・家重時代に作成された図面をもとに復元された回遊式庭園があり、そのすぐ隣りに菖蒲田はあります。
昭和41年に明治神宮御苑の84品種の株を譲り受け大切に育えられたハナショウブは、この時期の東御苑を彩ります。現在(平成30年5月22日)のところ約2、3割の開花状況でした。
ハナショウブは江戸時代に品種改良が盛んに行われた園芸品種で、園内には雨風に強く草丈の高い「江戸系」の品種が植えられています。
菖蒲田後ろに広がる池には、絶滅危惧種になってしまったアサザやヒメコオウホネなどの水草が見られます。こちらは茎をまっすぐに伸ばし黄色い蕾をつける「ヒメコウホネ」。
水草を観察していると池の中を気持ちよさそうに泳いでいるウシガエルを発見!!園内ではトンボやチョウなどが夏に向けて世話しなく活動中です。
皇居散策のご休憩には楠公レストハウスをご利用ください。