皇居東御苑で小さな秋を見つけよう♪
お天気に振り回された三連休。気温とは裏腹にからっとした空気や虫の声が秋の訪れを感じさせてくれていますね。今回はキンモクセイの香りが漂う皇居東御苑(旧江戸城)散策中に見つけた季節の花々をご紹介します。
こちらは、本丸と二の丸を区分する白鳥濠周辺で見られる「ススキ」。秋の代表的な風物詩であるススキの背後には、徳川家康時代に築かれたものとされる、「白鳥濠」の打込接(うちこみはぎ)造りの石垣がみえます。三代将軍家光時代には、能や狂言を行う舞台がこの白鳥濠水上に建てられていたそう。
白鳥濠目前に広がる小さな森、「二の丸雑木林」では、色づいた小さな木の実や花々が出迎えてくれました。
淡紅紫色の花をつける「フジカンゾウ」や・・・
花の斑点が野鳥のホトトギスの胸の斑点に似ていることが名の由来とされている「ヤマホトドギス」。
また、紅く染まった「ミズヒキ」などが移ろう季節を教えてくれているようです。
こちらは、二の丸地区北側の梅の名所である「梅林坂」を上った先(書陵部前)で見られる紫色の実をつける「コムラサキ」。「シロミノコムラサキ」と共に可愛らしい実をつけています。
そして、江戸城の中核「本丸」芝生広場西側の「桜の島」周辺。最も代表的なカエデ「イロハモミジ」の紅葉が少しですが見受けられました。
掌状に分かれた葉先を「い・ろ・は・に・ほ・・・」と数えたことが名の由来のイロハモミジ。紅葉の時期が待ち遠しいですね!
その他にもムクゲやフヨウ、ヒガンバナなど色鮮やかな花々が咲く皇居東御苑へ、小さな秋を探しにお出かけになってはいかがでしょうか。