皇居外周で生き物と秋の花々に親しもう!
しとしとと小雨が降る中お濠沿いを歩いていると、心地良い秋風に乗ってどこからともなく涼し気な虫の鳴き声が聞こえてきました。今回は皇居の周りをぐるりと一周する中で見つけた、秋の花々や生き物たちをご紹介します。
地下鉄九段下駅2番出口を出てすぐ、目の前に広がる牛ヶ淵をのぞくと、お濠の中にじっと佇むアオサギとシラサギの姿を見つけました。
隣の千鳥ヶ淵から放出された流れからエサを見つけようとしているのでしょうか?水中に目を凝らしていました。
美しい純白の羽を身にまとったシラサギ。皇居のお濠ではよく見られる野鳥の一種です。
秋といえば赤とんぼ。濠の淵で強い縄張り意識を主張していたこちらはショウジョウトンボです。頭の先からしっぽの先まで燃えるような赤色。
お濠端では、こんな風に体の細いトンボも多く見られます。まるで爪楊枝のようで、触れたらポキッと折れてしまいそうな儚さがありますね。
牛ヶ淵からさらに濠沿いを進み、皇居外周の中で最も高台に位置する半蔵門までやって来ました。
半蔵門の南側に位置する桜田濠は、皇居外周のお濠の中で最大の面積と水量を誇ります。
そんな桜田濠の堤塘で見ごろを迎えるのは、秋になるとお濠の風物詩として楽しみにしていらっしゃる方も多いヒガンバナ。
まるでろうそくの炎が点々と、濠の堤塘に立ち並んでいるかのよう。対岸でもご覧いただけます。
わずかですが、白色のヒガンバナも群生している場所があります。散策時に是非見つけてみて下さいね。
桜田門の傍では、サギが眠そうな表情?で休憩中でした。
過ごしやすい秋の気候に誘われて、この季節にしか出会えない生き物や花々との出会いを、ここ皇居外苑で楽しまれてみてはいかがでしょうか?