咲き始めたユリノキと静寂な半蔵門
にぎわいを見せた大型連休が終わり、初夏らしい穏やかな日が続いていますね。
現在旧江戸城西側の桜田濠を臨む内堀通りでは、ユリノキの花が次々と咲き始めています。
ユリノキ(英名:チューリップツリー)は、桜田門から半蔵門までの区間に植えられている街路樹です。落葉高木で花は高い位置で上向きに咲く事から気づかずに通り過ぎてしまう方も多くいらっしゃるかと思います。
名の由来にもなっていますが、チューリップに似たカップ型の花が枝に一輪咲くユリノキ。色は、緑黄色で花弁の底に橙色の斑点がつきます。
また、葉が6~15センチと大きく形が羽織の半纏(はんてん)に似ている事から、別名ハンテンボクとも呼ばれています。
桜田門から出発し、桜田濠(さくらだぼり)を右手に見ながら濠沿いの登坂を歩いて行くと、「半蔵門」が現れます。(画像は半蔵濠沿いの千鳥ヶ淵公園内から撮影) 皇居を取り巻く外郭門の中で一番高台の標高32.5メートルに位置し、(最も低い門は大手門の3.5メートル)江戸時代は先代将軍や将軍継嗣の住居として、現在は吹上地区(吹上御所等)の正門として使用されています。
皇居外苑東側の喧騒とは対照的な人通りの少ない静寂な西側をのんびりとお散歩してみてはいかがですか?