5月を彩る花々の共演 皇居東御苑
本日から5月が始まりましたね!今年の大型連休をみなさまはどこでお過ごしになりますか?
今回は、是非連休に訪れて頂きたい「皇居東御苑」東側に位置する二の丸庭園や雑木林に咲くあでやかな花々をご紹介します。
大手門から東御苑内に足を踏み入れ、百人番所まで進むと道が二股に分かれます。西側に進むと本丸に到着しますが、二の丸地区に行くには東側に進みましょう。
まず、新緑の「二の丸雑木林」に迎えられます。この場所には開園当初以来、大きな芝生の庭園がありましたが、東京近郊で失われていく武蔵野林を復元しようと、昭和天皇ご発意で現在のような雑木林が誕生しました。四季の移り変わりと多くの野鳥たちの姿を自然観察できる貴重な場所となっています。
写真は雑木林の林縁に多数見られる朱色に咲くヤマツツジ。
白い花弁を4枚咲かせるバラ科のシロヤマブキ(白山吹)。
「やまぶき色」と呼ばれる鮮やかな黄色で咲くヤマブキ。
・・・雑木林を抜けると色とりどりのクルメツツジが一面に広がり、まるで天上の楽園にいるかのような気分になります。
明治時代に吹上御苑内でご休所として使われ移築された「諏訪の茶屋(すわのちゃや)」前方まで続くクルメツツジは、見頃を迎えると特有の花数の多さから迫力満点の大景観となります。
こちらが江戸時代、将軍の別邸やお世継ぎの御殿があった場所で、九代将軍家重時代の庭絵図面をもとに回遊式庭園として復元した「二の丸庭園」。中央に位置する二の丸池には、今上天皇の御発案で誕生したヒレの長い「ヒレナガニシキゴイ」が生息しています。
庭園一角には、明治神宮の菖蒲田から株分けされた花菖蒲が84品種植えられていますが、淡青紫色のナスノヒオウギアヤメが、一足先に咲き始めています。
こちらは、池の南側に大群落している薄紫色に可憐に咲くシャガ。
八重桜のフゲンゾウや・・・
美しいフジダナのトンネルも、来園者の目を楽しませています。(フゲンゾウやフジはそろそろ見頃を終えてしまいそうです)
待ちに待ったゴールデンウィーク。皇居東御苑で自然や歴史に思いをはせながら、みずみずしい5月の良き日を堪能されてはいかがでしょうか。