皇居外苑のおすすめお花見穴場スポット
2017年3月21日に、東京都心で平年よりも5日早く、気象庁から桜の開花宣言が発表されました。
今回は桜の名所として有名な「千鳥ヶ淵」を、北の丸公園から眺める穴場スポットをご紹介します。
毎年、皇居西側の靖国通りから千鳥ヶ淵戦没者慰霊墓苑入り口まで伸びる260本の桜並木の桜を見るために大変な混雑になる「九段下駅」。今回は比較的利用者の少ない地下鉄「竹橋駅1a」出口を利用し、目的地の穴場スポットまで約30分の散策コースをご紹介します。
出口目前の風景。すぐ右手に見える横断歩道を渡ったら左へ。登坂をのんびり進みましょう。
すると右手に、北の丸公園敷地内に位置している東京国立近代美術館や国立公文書館が見えてきます。こちらの「紀伊国坂」に並ぶ木々はソメイヨシノで、あと一週間もすれば桜のトンネルが出来上がりますよ。
蕾(つぼみ)の状況がこちら。花房が赤くふっくらと大きくなってきています。
そのまま進行方向へ進むと、右手に「北の丸公園」の入り口が現れます。
園内に入り急な坂を登りきると右手には巨大な施設、科学技術館の姿が。
江戸時代には旧江戸城北の丸があったここ「北の丸公園」は、森林公園の他、様々な文化施設があり“歴史と自然の森”として多くの方に親しまれています。
さあ、緑が深くなる公園西側を目指しましょう。桜の穴場スポットへは、科学技術館正面玄関を背に、まっすぐです。
途中、歩道脇で満開となったアカバナミツマタのさわやかな香りと愛らしい姿に目を奪われます。名前の由来は、枝が3つに分かれているから。ミツマタは和紙の原料に使用されている事をご存じですか?
道なりにさらに進むと、正面に短い橋が見えてきます。
(写真左に小さく写る赤煉瓦の建物は、国指定重要文化財となっている東京国立近代美術館の工芸館)
橋の上から右手を望むと、芝生広場に隣接する池が広がっています。この場所からも、広場に並ぶ数本のソメイヨシノがご覧いただけます。
橋を過ぎた後、さらに道なりに歩いていくと、途中左手に森の中へ続く階段が現れます。こちらが、今回のお花見スポットへの入り口。
階段を登り切ると、広がるのは千鳥ヶ淵。実はかなり高台まで登って来ていた事が分かります。この場所からご覧いただけるのが、北の丸公園西側千鳥ヶ淵沿いのソメイヨシノです。(3月23日撮影)
園内から淵を眺めれば、満開時にはピンクのフィルターが目にかかったかのような、圧巻の景観がお楽しみ頂けます。
千鳥ヶ淵ボート場は、千代田区さくらまつりの期間中(3月28日~4月6日までの10日間)、千鳥ヶ淵緑道の桜のライトアップに合わせて夜間営業を実施します。水上からライトアップされた迫力のある桜をお楽しみいただけます。
小高い場所に位置している千鳥ヶ淵沿いから再び公園中央にの芝生広場へ降りてきました。
こちらの広場では毎年多くのお客様がレジャーシートを敷かれて、お花見を楽しまれます。(3月23日撮影)
芝生広場の北側には、北の丸休憩所(ザ・フォレスト北の丸)があります。休憩所内でご提供しているカフェメニューは、東京都八丈島近海で水揚げされた「トビウオ」や「むろあじ」を使用したバーガーなど、他では食べられないオリジナル商品が豊富です。
休憩所近くの武道館前を通り、さらに北へ向かうと、国の重要文化財に指定されている「田安門」が現れます。渡櫓門(二ノ門)手前のソメイヨシノが公園内でも早くに開花する桜です。
他の蕾よりもピンク色で花柄が伸びているのがわかります。現存する旧江戸城建築遺構の中でも最古の門といわれる田安門と、美しい桜の共演が楽しめるこの場所はおすすめの撮影スポット。
東京の桜の見ごろは4月1日(土)と予想されています。北の丸公園内で、自分だけのお気に入りスポットを見つけてみてはいかがでしょうか?