ふわりと香る冬の花
皆さま、新年明けましておめでとうございます。
雲一つない青空がどこまでも続き、キーンと冷たい北風が吹き抜ける本日。暦上は「小寒」で、寒さが加わる「寒の入り」だそうです。皇居の北側に位置する北の丸公園では、冬本番を知らせる可憐な小花が咲き始めました。
公園中央に位置する梅林を歩いていると、頭上からふわりと上品で甘い良い香りが・・・・
その正体はこちらの白梅。枝いっぱいに花開いた純白の花のまわりには、冬のごちそう(甘い蜜)を求めて小さな蜂がブンブンとたくさん集まっていました。
梅の香りを感じながら、細い通りの向い側、東京都の気象観測地点である「露場(ろじょう)」へやって来ました。2014年に東京都千代田区大手町の「気象庁本庁舎構内」から移動してきたこちらの観測地点。東京の観測地点の移転は、東京オリンピックの年(1964年)以降、50年ぶりとのことです。
・・・そんな露場のすぐ傍にも、数本の梅の木が植栽されています。
こちらの紅梅は開花まであと少しのようです。
真冬の冷たく澄んだ空気の中で凛と咲く梅は、「花よし、香りよし、果実よし」の三拍子がそろった春の花。まだ「春」と呼ぶには早いですが、園内の梅の花が咲きそろう頃には、季節のやわらぎが感じられるかもしれませんね。