絶好の皇居散策シーズン到来!北の丸公園でもみじ狩りを楽しもう
本日より年の瀬、12月ですね。
皇居外苑は赤や黄色の落ち葉がカラカラと北風に舞う時期になりました。
今回の自分歩き・自然歩きマップ通信は、自然歩きマップに掲載されている北の丸公園の紅葉林(もみじばやし)を目指し、九段坂公園から出発です。
九段下駅2番出口を出て坂を上ること約5分。左手に見えてくるのは、大きな二つの像がそびえる小公園、「九段坂公園」です。
公園東側、青空と真っ赤な紅葉をバックにすらりと佇むこちらは「品川弥二郎」像。
長州藩士で高杉晋作らと尊王攘夷運動を展開した、明治の内務大臣です。
向かい側には初代陸軍大臣「大山巌(おおやまいわお)」像の姿が。国歌「君が代」の誕生にも関わった人物で、甥は、皆さんご存知の「西郷隆盛」です。
そんな明治を代表する二人の銅像を背に、千鳥ヶ淵の方向へ目を向けると広がるのが・・・
色彩豊かなもみじをフレームに、江戸城の遺構・重要文化財「田安門」がのぞめるこの景観。
とっておきの一枚が撮影できたら、早速「北の丸公園」の紅葉林へ向かいましょう。
九段坂公園銅像脇の道を東へ徒歩1分。江戸城北の丸の城門、田安門が見えてきます。1636年(寛永13年)に建てられた城内最古の建築物です。
田安門をくぐり園内に入園すると、真っ先に見えてくるのはすっかり見ごろを迎えたイチョウ並木。
その中でひときわ存在感を放つのが、樹齢200年ともいわれるこちらの大銀杏(おおいちょう)。
今年も多くの葉を美しく黄葉させ、生命力あふれる姿で来園者を迎えます。
銀杏並木の向かい側には、玉ねぎのような擬宝珠がトレードマークの「日本武道館」が見えます。
大殿堂が完成した1964年(昭和39年)10月には、天皇皇后両陛下をお迎えして「演武始めの儀」が弓道、相撲、剣道、柔道の順で行われました。
武道館前を通り過ぎ、一つ目の角を右へ。
・・・すると正面に見えてくるのは園内の休憩施設、ザ・フォレスト北の丸。施設内ではおしゃれなカフェメニューが楽しめるほか、北の丸公園の情報収集に役立つ展示スペースや、インフォメーションコーナーがあります。
施設正面を通り過ぎると、左手に開放的な広場が広がります。お昼時ということもあり、遠足でやって来た小学生の皆さんが紅葉を眺めながら賑やかにお弁当を食べていました。
そんな芝生広場を右手に見ながら道なりに進むと、多くの落葉樹が植栽されている樹林地に到着。
イチョウやケヤキ、ヤマボウシやニシキギなどの美しく色付く木々が立ち並び、この季節ならではの景観で散策を楽しませてくれます。
緑にあふれ、冬の香りに満ちた園内を歩いていると、ここが都心であることを忘れてしまいそうになります。
樹林地を抜けると、左手には園内の文化施設、「科学技術館」が見えます。
科学技術館を背にして、公園西側へ向けて歩いていきましょう。
少しすると見えてくる小さな橋の手前を左へ。
すると公園外、内堀通りの向こう側に、皇居の乾門(いぬいもん)が見えます。昨年の春・秋に行われた「乾通り一般公開」の際、こちらの乾門が通り抜けの出口として使用されました。通常一般の立ち入りは禁止されています。
・・・内堀通り手前の園内西側へと続く道を、道なりに進んでいきましょう。
右手にはふわふわと触り心地の良さそうな穂をなびかせる「ヨシ」の姿が。
さらにそのまま道なりに進んでいくと、いよいよ紅葉林に到着です。
鮮やかに色付いたモミジやイチョウの紅葉はまさに今が見ごろ。美しい自然の色彩を、東京の中心に位置するここ北の丸公園どうぞお楽しみください!