北の丸公園でのんびり梅雨散歩♪
関東の梅雨入りが発表されて早4日。ここ数日雨が降ったり止んだりの不安定なお天気が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回の自分歩き・自然歩きマップ通信は、自然歩きマップに掲載されている梅雨の季節ならではの花々をご紹介します。
皇居の北側に位置するここ北の丸公園は、幕末には徳川御三卿の田安家と清水家の屋敷がありました。写真は公園東側に位置する「清水門(国指定重要文化財)」。元和(げんな)1620年には、既に存在していたとされています。
園内に入園する際、何気なく通りがちの門ですが、旧江戸城の貴重な歴史遺構です。
清水門から園内に入り、樹林地や公園中央の芝生広場を抜けて、公園西側にやってきました。葉を伝う雨粒が木々を輝かせています。
武道館側に架かる橋からふと、下をのぞくと・・・・
流れに佇むカルガモの姿を発見。こちらの視線に気付くことなく、自分のからだのお手入れに夢中。
カルガモの可愛らしい姿に癒された後、森林浴を楽しみながら公園西側の小道を歩いていると、この季節には欠かせない花を見つけました。
こちらはガクアジサイです。周囲に咲いているのは「装飾花」といわれるもので、花の機能はないため種子をつくることはできません。装飾花は目立たない小さな花の目印となり、虫をおびき寄せる役割があるそうです。一般的に「花」と呼ばれるのは中央部分になります。
すぐ側には、皆さんおなじみの「セイヨウアジサイ」の姿も。土壌のPH(酸性・アルカリ性)の違いにより色の発色が異なるので、場所々でお気に入りの花色を見つけるのも楽しいですね。
武道館側や樹林地で見られるキンシバイも、今が見ごろ。
近付いて花を観察してみると、花びらの中心に多数の雄しべが集まって咲いていました。雄しべを「金の糸」に、5枚の花びらを「梅の花」にたとえ、キンシバイ(金糸梅)と呼ばれるようになったそうです。青々とした緑の中に咲く、小さな太陽のような花ですね。
瑞々しい空気が木々を包み込む園内で、この季節にしか出会えない花々を愛でる「梅雨散歩」を楽しまれてはいかがでしょうか。