4月16日(土)に「春の江戸城跡巡り!江戸食付皇居探訪ガイドツアー」が開催されました
平成28年4月16日(土)に、「春の江戸城跡巡り!皇居探訪ガイドツアー」が開催されました。当日はご予約頂いたお客様総勢20名にお集まりいただき、見ごろを迎えた皇居の八重桜を堪能しながら、皇居外苑・東御苑をのんびりと散策しました。
今回のツアーは楠公レストランオリジナル「江戸エコ行楽重(会席)」のお食事付です。「江戸エコ行楽重」は江戸時代の料理法と現代の食材が織りなす江戸の味を再現したこだわりの商品。
今回皆様にお召し上がり頂いたのは、江戸時代の「はやずし」や「笹寿司」を食べやすくアレンジした、江戸エコ行楽重「会席」です。安部料理長より一つ一つの料理説明が行われ、お客様から質問が出るなど、江戸城史豊かなこの地さらではの料理を、存分にお楽しみいただけたようでした。
食事を楽しまれた後は、A,Bグループ(各10名)に分かれて早速苑内へ。まずは皇居外苑馬場先地区にやってきました。ツアー時にはギョイコウやヤエムラサキザクラ、カンザンなどが見ごろを迎え、華やかな姿でお客様を迎えてくれました。
八重桜を堪能した後、現在江戸城の遺構として残されている三つの櫓のうちの一つ、桜田巽櫓や皇居のお濠の景観を楽しみながら、一行は皇居東御苑へ。
皇居東御苑への入り口は計三つあります。将軍も出入りした「大手門」と、大奥の女中たちが頻繁に使用した「平川門」、そして江戸城の背後を守った「北桔橋門」です。今回は大手門から入場します。
江戸幕府の中枢部として、国を動かしていた場所にあたる、皇居東御苑。昭和44年に皇居付属庭園「皇居東御苑」として開園され、入園料無料で広く国民に公開されています。ガイドの案内の下、一行は大奥跡や松野廊下跡を見学。皆さんメモを取られるなどして熱心に聞き入っていました。
(※詳しくはこちら→皇居東御苑)
園内では色鮮やかなサツキやツツジ、フジなどが咲きはじめており、江戸城史溢れる庭園に華やかな色を添えます。美しい新緑も十分にお楽しみ頂けますよ。
1657年に発生し、江戸中を焼き払った「明暦の大火」で焼失した後、二度と再建されることのなかった江戸城天守閣。今なお残されている天守台跡を見学した後・・・・・
皇居の外郭門の中で最も高い石垣を持つ北桔橋(きたはねばし)門から代官町通りを挟んで向かい側に位置する北の丸公園へと足を延ばします。北桔橋門は名前の通り、緊急時に橋が跳ね上がる仕組みになっていました。
そんな門近くで、ガイドの二川さんが何か見つけたようです。皆さんが指さす先にあるものは・・・・・
なかなか気付くことのできない「ヤドリギ」の実。綺麗な薄黄緑色の半透明でした。ヤドリギは落葉樹の木に寄生し、幹から養分を吸い取って生息する植物です。北桔橋門を訪れたら是非探してみてください。
その後「代官町通り」を抜け、皆さんは「江戸城北の丸」があった北の丸公園へ。
江戸時代ここ北の丸には、三代将軍家光の乳母「春日局(かすがのつぼね)」や秀忠の娘「千姫」、家光の三男「長松」の屋敷がありました。その後、御三卿のうちの二つ、「田安家」と「清水家」の屋敷が置かれ、明治になると近衛連隊の兵舎等が立ち並びましたが、昭和38年北の丸地区再開発によりそれらの建物は撤去されました。
(※写真は園内の重要文化財「旧近衛師団司令部庁舎」)
園内には約30種の八重桜が植裁されており、スルガダイニオイやフゲンゾウ、バイゴジジュズカケザクラなど普段お目にかかれない種類の桜もご覧いただけます。(写真はスルガダイニオイの甘い香りを香っているところ)
季節によって違った顔を見せるここ江戸城跡。一年で最も華やかな季節を終え、これからは新緑の季節です。国民公園協会皇居外苑では、今後もこの地ならではの魅力を皆様に紹介すべく、イベントガイドツアーを開催していきます。どうぞ奮ってご参加ください!
イベント開催情報はこちら→開催予定のイベント