江戸時代のまま残る、清水門水門と雁木坂
昨日の強風から一変、本日の皇居の空は穏やかな冬晴れとなりました。さんさんと降り注ぐ日差しの中、本日も自分歩きマップ・自然歩きマップを持って、北の丸公園へ向け出発です!
今回の自分歩き・自然歩きマップ通信の出発地点は東京メトロ竹橋駅。b1出口を出るとすぐ、横断歩道の先に現在は石造りの橋となった「竹橋」が見えてきます。
橋を渡る手前で右折し、清水濠を左手に見ながら、濠沿いをのんびりお散歩しましょう。
少しすると、清水濠と内掘通りの間に位置する小さな庭園「清水濠まちかど庭園」が現れます。こちらの庭園からも、先ほどの竹橋を臨むことができますよ。
庭園上を走る首都高速道路を横切る形で、さらに直進しましょう。
・・・ふとお濠を見ると、黒い頭に金色の目をした渡り鳥、「キンクロハジロ」の姿がありました。桜田濠や日比谷濠など、集団でエサを取っている光景を目にする事が多いのですが、このキンクロは広い清水濠をひとりじめしていました。
さらに進行方向へ進んで行くと見えてくるのが、北の丸公園の入り口の一つである「清水門」と、公園内北側に位置する皆さんご存知「日本武道館」の特徴的な屋根です。
それでは早速、清水門から園内へと向かいましょう。正面に見えているのが、清水門の高麗門です。
・・・・門を通り抜ける前に、ちょっとストップ。門手前のこちらの橋の下にご注目ください。
この場所は江戸時代のままの姿で現存している、珍しい石垣式の水門です。何気なく通りすぎてしまう場所ですが、是非ご覧になってくださいね。
さあ、高麗門を抜けました。続いて清水門の渡櫓門(わたりやぐらもん)が現れます。
北の丸公園には重要文化財が三つあり、そのうちの一つがこちらの清水門です。(他、田安門と現代美術館工芸館『旧近衛師団司令部庁舎』)
大きなこちらの扉を抜けて・・・
道なりに進むと、目の前に現れるのが、「雁木坂(がんぎざか)」です。この坂は、江戸城跡内で唯一、江戸時代のままの姿で残されているもの。敵に侵入されても容易に階段を駆け上がれぬよう、わざと一段一段を高くしています。
他の門では歩きやすいよう改造し舗装されている今日。石と土で作られた当時の原型が残されている雁木坂は、往時を知る上で貴重なものと言えますね。
坂を登りきると、広い広場になっており、園内へと繋がります。
北の丸公園は皇居の北側に位置する緑豊かな森林公園ですが、江戸城跡の貴重な遺構が現存する歴史スポットでもあります。この季節は園内の木の実を求めて可愛らしい冬鳥も多く見られますので、暖かい格好をして、北の丸公園で歴史散歩、バードウォッチングを楽しまれてはいかがでしょうか?
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