ガスの科学館で「食育環境フェスティバル~みんなで育てよう食育&環境の樹~」が開催されました
平成27年10月24日(土)・25日(日)の二日間に渡り、「がすてなーに ガスの科学館」にて、東京ガス主催「食育&環境フェスティバル~みんなで育てよう食育&環境の樹~」が開催されました。
東京ガスは1992年より「キッズ イン ザ キッチン」として食育活動をはじめ、1995年からは「エコ・クッキング」を提唱。今年はその20年目を迎えます。また「環境」においては、地球温暖化防止等のため2005年に「長野・東京ガスの森」を開設し、10周年を迎えました。
今回の記念イベントの一つである「親子で楽しむ特別料理教室」には、国民公園協会 皇居外苑楠公レストハウスの安部総料理長が講師として出演。参加者の皆さんは、小学生を中心とした親子連れ総勢24名です。
本日のメニューは、「たっぷりきのこのパングラタン」、「長野野菜の具だくさんスープ」、「梨のクラフティー」の3品。これらを、環境に配慮した取り組みである「エコ・クッキング」を用いて調理していきます。
はじめに、安部料理長によるエコ・クッキングの説明を交えた本日のメニューのデモンストレーションが行われました。
「『買い物』をする際は地産地消、旬の野菜や果物を選ぶことが重要です。地元の食材は運搬に使用されるエネルギーが少なくてすみ、地球にやさしい。また、旬以外の時期に作物を作るためにはたくさんのエネルギーを必要としますが、それに比べて、旬の食材はおいしくて栄養満点な上に自然に沢山とれるので、少ないエネルギーで栽培でき、環境に優しいですね」と説明する安部料理長。
また、「調理」で私たちが環境に配慮できることは数多くあるのだとか。
例えば「余熱」を使って少ない熱量で上手に調理したり、湯などを沸かす時には必ず鍋蓋を用いて熱効率をあげたり。鍋底からはみ出さない火加減に調整することも、少し意識するだけで簡単にできるのがエコ・クッキングです。
今回の調理で使用する両面焼き水なしグリルは、上下の強火で短時間で焼き上げるのでとても省エネ。熱々のグラタンが早々に焼きあがり、こんがり焦げたチーズの良い香りが部屋中に広がりました。
美味しい料理を作るためには五感を使うことも大変重要なポイントです。五感を働かせて加熱中の様々な変化を感じ取り、火力を調節したり、仕上がりを見極めることが、料理上手への近道なのだそうです。
エコ・クッキングとは何かを学び、調理の流れが分かったら、いよいよ待ちに待ったクッキングタイム!・・・とその前にスタッフの方から正しい手洗いの方法を教えてもらいます。手首までしっかり洗って、清潔なタオルで手を拭いて、さあ、調理スタートです。
今回集まった親子連れの皆さんの中には、3名のお父さん方の姿も。はじめは皆さん少し緊張した面持ちでしたが、お子様と協力しながら進める楽しいクッキングに、次第に笑顔がこぼれていきました。
安部料理長から上手に混ぜるコツを教わって、早速挑戦です。その眼差しは、真剣そのもの!
キッチン台に少し背が届かないお子様には、ふみ台を用意。普段から家でお手伝いをしている子供さんが多いのでしょうか。手際よく調理が進められていく様子には感心してしまいます。
イングリッシュマフィンの真ん中を上手にくり貫いて、グラタンを流し込んだらチーズをタップリ乗せます。美味しく焼きあがりますように!
安部料理長が各テーブルを回って、包丁の使い方、そして正しい置き方の指導も。
料理の基本や調理の楽しさ、地球に優しいエコ・クッキングを学び、「食」の美味しさに伴う「環境」に配慮した生活への、気付きのきっかけとなったようです。
約一時間半の調理で出来上がった料理がこちら。画面越しにも良い香りが漂ってきそうですね。終始笑顔の耐えない親子料理教室は、それぞれ沢山の収穫と共に、大成功の後終了しました。
エコ・クッキングは、キッチンからはじめられるエコ活動。地球環境を思いやりながら、「買い物」「調理」「片付け」をすることで、五感が鍛えられて、料理の腕も確実に上がります。おいしく作ることも、エコ・クッキングの大事な要素です。
皆さんも、ご家庭でできる小さな取り組みから、まずははじめてみませんか?