桜田濠の土手に位置する「柳の井」
台風15号の影響で、朝から強い雨が降り注いでいる皇居外苑。小雨時をねらって、本日は桜田濠を目指しました。
楠公レストハウスをスタートし、祝田口を右折。凱旋濠(がいせんぼり)を右手に歩いていると、桜田門が見えてきます。
桜田門を越え、広大な桜田濠を眺めながら半蔵門の方向へ歩いて行くと、途中右手に濠を背に立つ案内板が現れました。その下の土手をのぞいてみると・・・・
濠の淵で風に葉をなびかせている「柳」の木の下に、井戸のようなものが見えます。
こちらが本日ご紹介する「柳の井」です。先ほどの案内板によると、この井戸は江戸時代に名水として知られ、通行人に喜ばれていたのだそう。江戸の地誌には、名水として知られる井戸が数多く紹介されていますが、「柳の井」もそのひとつです。
井戸は傍らに植えられた樹木の名前にちなんで名付けられる事が多く、この柳の井も同様に傍らの「柳の木」にちなんで、この名となりました。真後ろの国会前庭の一角にある「桜の井」とともに、東京都教育委員会により旧跡として昭和30年3月28日に文化財に指定されています。
桜田濠を通られる際は、その素晴らしい景観を楽しまれると共に、江戸時代に名水として人々に喜ばれた「柳の井」にも是非ご注目くださいね。