皇居外苑のクールスポット・和田倉噴水公園のご紹介
連日厳しい暑さが続いていますね。皆様体調など崩されていませんか?
今回は暑い季節にぴったりの、皇居外苑のクールスポット「和田倉噴水公園」をご紹介します。
国民公園皇居外苑の一角、和田倉地区に位置するこの公園は、1961年(昭和36年)に今上天皇のご成婚を記念して造られました。緑に囲まれた園内は大噴水の他に、皇太子殿下のご成婚を記念して造られた落水施設等があり、その一つ一つにはテーマが設けられています。
公園のシンボル、大噴水のテーマは「再生」。3基のうち最も高いものは8・5メートルにも吹き上がります。
鏡のように静かな水面の静、ほとばしる水の動から、今を映し、歴史を語る様を表現して造られました。
公園北側にあるのは、流れ落ちる水がまるで一枚のカーテンの様な滝。あふれ出る生命の「息吹」をテーマとしています。滝は時折霧状に変化するので、近くに寄ると冷たく涼しい空気に包まれて気持ちが良いですよ。
滝の側の球体噴水のテーマは「永遠」。地球と心を表現し、生きるものの永遠の営みを感じさせます。
園内の足場に涼しげに流れるせせらぎは「予感」をテーマとし、やがて到着する未知への世界へ大いなる予感を抱き、未来へ進む様を表現しています。
公園中央に位置するガラスの架け橋のテーマは「希望」。明日への夢を育む希望の架け橋を意味しています。
そして、公園東側に位置するのは、屋根一面に太陽光パネルが整備されたモダンな建物。平成27年の改修によりそれまでの使用エネルギーを5割以下まで削減する事に成功した、エコな施設です。
正面向かって左側は無料休憩スペース、右側はパレスホテルのレストランが運営しています。
全面ガラス張りの開放感溢れる施設から眺める公園の景色はまた格別。無料休憩スペースは飲食可能なので、お弁当を食べながらゆったりとしたひと時を過ごすのも良いですね。
休憩所後方のガラスケースに展示されているのは、皇太子殿下ご夫妻がこの公園をご視察に来られた当時の貴重な写真や・・・
江戸時代は蔵や厩(うまや)などがあったこの地から公園建設時に発見された、当時の陶磁器や瓦などが展示されています。
また、無料休憩スペースには、皇居外苑・東御苑の案内パンフレットや皇居外苑の楽しみ方をご紹介する地図パネル等も用意されているので、散策の際の情報収集に是非お役立てください。
最後の写真は公園内から撮影した皇居の桜田巽櫓(さくらだたつみやぐら)です。
継続性と新たな発展をテーマに造られた和田倉噴水公園。この夏爽やかな涼を求めて、足をお運びになってはいかがでしょうか?
(※噴水は通常朝10時から午後8時までランダムに吹き上がります。ライトアップは日没から午後8時までとなっています。風の強い日や雨の日などは運転を中止とする場合もありますので、あらかじめご了承下さい)