重要文化財・北の丸公園の田安門
元気なセミの鳴き声もすっかり聞きなれた今日この頃。北の丸公園内では、アブラゼミやミンミンゼミといったお馴染みのセミ達の鳴き声に混じって、「シャワシャワシャワ・・・!」とエネルギッシュなクマゼミの声も聞こえてきます。
九段下駅2番出口を出てすぐの坂を登り徒歩3分。左手に見えてくる「田安門」が園内への入り口の一つです。
この門は寛永13年(1636年)に建てられ、昭和38年には解体修理が行われました。現存する旧江戸城建築遺構の中では最古のもので、昭和36年(1961)年に国指定重要文化財に指定されています。
門をくぐり、振り返ったところでパシャリ。敵が写真の高麗門(こうらいもん)から侵入したら、次にひかえている渡り櫓門(わたりやぐらもん)の門を閉めて広場に閉じ込め、弓や鉄砲などで一網打尽にしていたそうです。なんとも戦略的。
こちらが渡櫓門です。現在は公園をご利用される方はもちろん、この門の近くにある日本武道館をご利用されるお客様など、連日大勢の方が通行します。長い年月、田安門は変らぬ重厚な構えで、様々な時代のドラマを見てきたのでしょうね。