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黒、白、黄色♪

京都御苑の見どころ

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 2月も半ばとなりました。寒い日は外へ出るのが億劫になりがちですが、そんな時は歩いて野鳥を探してみませんか?今回は御苑で出会えるセキレイの仲間をご紹介します。
 まずはこの「セグロセキレイ」です。年間を通して見られる「留鳥(りゅうちょう)」ですから、きっと見覚えがあるのではないでしょうか。セグロ=背が黒く、黒い顔には白い眉班が目立ちます。尾羽を常に上下させていますが、これはセキレイの仲間独特のスタイルです。
 飛び立つ時は「ジュジュジュ」と濁った声で鳴きます。20160214I (91).JPG
 続いてこちらが「ハクセキレイ」です。主に北日本で繁殖し、中部以南で冬越しします。近年は繁殖地の南下傾向があり、京都市内で繁殖する例も増えていますが、御苑では秋から冬にかけてが一番出現しやすいです。
 冬羽は灰色っぽいですが、「セグロセキレイ」とよく似た色調です。見分けるには顔に注目してください。ハクセキレイの顔は白く、黒い過眼線(目を通る線)があります。「チチン、チチン」と澄んだ声で鳴きます。
 3月頃には夏羽になり背が黒くなるので、セグロセキレイとの見分けが難しくなります。実際に江戸時代中期まで、この2種は区別がされていなかったとか。20140424I夏羽ハクセキレイ (68).JPG
(参考写真:夏羽のハクセキレイ)
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 そして、お腹から腰にかけての黄色が鮮やかな「キセキレイ」。モノトーンに一色加わるだけでずいぶん印象が変わりますね。
 他のセキレイ同様水辺を好み、この日も出水の小川を行ったり来たり。忙しなく尾羽を振り、エサ探しに多忙のようです。時に、なわばり意識が強いセグロセキレイに追いかけられてしまうことも。 

 ハクセキレイの多くは、もうひと月もすると北へ移動します。キセキレイは留鳥ですが、営巣はより冷涼な地を好みます。よって春から夏にかけては、市内でも北部の方で見かける頻度が高くなります。
 ということで、3種のセキレイをそろって観察するなら今がチャンスです。特に水辺はおすすめです。黒・白・黄色、三色のかわいらしい競演を是非御苑でお楽しみください。
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(写真左:ハクセキレイ、写真右:セグロセキレイ。エサを夢中で探していたらご対面!)

 

 

 

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