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晩夏のたより

京都御苑の見どころ

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 8月も下旬に入り、酷暑も一段落かと思われるここ最近の体感です。先週は台風10号が接近ましたが、幸いにも昨年のような倒木被害はありませんでした。
 現在苑内ではサルスベリ(百日紅)が見ごろです。おすすめは御苑南西部、出水の小川の東エリア(出水のシダレザクラの北)です。苑内のサルスベリは紅色が多いですが、同じ紅色でも場所によって色目が異なります。こちらの隣り合う2本も比べると、個性の違いを感じていただけると思います。他、間ノ町口、児童公園、中山邸跡、京都御所建礼門南、寺町御門周辺、富小路休憩所北など苑内各所で開花中です。
(写真上:出水の小川東、下:建礼門南東のサルスベリ)
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 閑院宮邸跡庭ではハイビスカス(アオイ科フヨウ属に分類される植物の総称)の仲間、ムクゲが見ごろです。いわゆる一日花で、咲いては落ちを繰り返しながら長期間花をつけます。
 苑内ではムクゲとサルスベリ(百日紅)の開花時期はだいたい一致しています。例年7月中旬頃から木によっては10月中旬頃まで咲き続けます。
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 富小路グランド横で、クマゼミが産卵している場面に出会いました。メスは枯れ枝に産卵管を突き刺して、卵を産み付けます。枝の表面にささくれだったような部分があり、産卵した跡だと確認できます。
 セミの卵はそのまま越冬し、翌年の梅雨から夏頃に孵化する種類が多いようです。孵化した幼虫はその後地面に落ち、やがて地中に潜って行きます。

 日々降り注ぐ蝉時雨にツクツクボウシやミンミンゼミの声が増えて来ると、この夏も終わりに近づいて来たと感じられます。

 

 


 

  

 

 

 

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