明治維新150年記念 時代祭
時代祭は、葵祭、祇園祭と並ぶ京都の3大祭のひとつです。
しかし、その歴史は比較的新しく平安遷都を祝う行事として明治28年に始まりました。
幕末、禁門の変によるどんどん焼けで市街地のほとんどが焼け、明治2年には天皇が東京へ移られると公家や官吏、有力商人も京都を離れ、京都は低迷状態に陥りましたが、京都を活性化するため、京都博覧会の開催や小学校の創設、琵琶湖疏水の開削や水力発電の開発など様々な事業が行われ、明治28年には、平安神宮が遷都1100年を記念し創建されました。
祭が行われる10月22日は桓武天皇が794年に長岡京から平安京に都を移された日です。
正午に京都御苑の建礼門前大通を明治維新から延暦時代へと遡る時代行列が進みます。
「ピーヒャラドンドンドン」と鼓笛隊から始まり西郷どん・龍馬、七卿落ちの公家や和宮、ユーモラスな徳川城使列、秀吉・信長・淀君、華やかな室町風流踊りの列や静御前、巴御前、紫式部や清少納言の美しい姿も見ものです。
後に続く神幸列の孝明天皇、桓武天皇の御鳳輦が、京都の町をご覧になり巡幸される神幸の本列です。
行列は正午から始まりますが、10時前には平安神宮を出発した神幸列が「ピーヒャラ」と鼓笛隊を先頭に御苑に到着します。
当日は、九條家遺構の拾翠亭も公開し、苑路には京都御苑にゆかりのお土産が出ていますので、早めに来苑されてもじっくり御苑をお楽しみいただけます。
この行列での調度、衣装、祭具は、時代考証を重ね伝統工芸の粋を集め復元された物が使用されています。
歴史と文化の凝縮された『時代祭』をぜひご覧ください。