拾翠亭へのいざない
イトザクラの開花がゆっくりした中、今朝からの陽ざしは、九條池の表情がやわらかな『水温む』という季語がぴったりの暖かさになりました。
拾翠亭は、五摂家の一つ九條家のお茶室で、江戸時代後期に建てられたと伝えられています。
三畳中板のほたる壁の席や丁子七宝のデザインが目を引く建具など、興味深く感じられるものが見られます。
九條池に面した広縁や、縁高欄をめぐらせた2階からはのんびりと水面を眺めるのに最適な空間です。当時の公家方は、舟を浮かべたりしたのでしょうか。広間では歌会や、お茶会が催されたでしょう。
見学にみえた折には、景色とともに時間の旅も楽しんでみませんか。
参 観:毎週木・金・土曜日 9:30~15:30
料 金:高校生以上 100円
* 4月21日(金)は都合により13:00~15:30の公開になります。