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オオタカ現る!

京都御苑の見どころ

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 先日午後、「タカらしき野鳥が地面に降りている」と連絡が入りました。急いで現場に駆けつけると、そこにいたのはドバトを捕食するオオタカでした。
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 よほど空腹だったのか、一心不乱に獲物に食らいついています。写真を撮ろうと接近しても、さして気にも留めない様子。鋭い眼光、嘴に爪。猛禽類の王者の風格が漂います。
 20分以上食べ続けた後、オオタカは近寄った散歩中の犬に驚き飛び去りました。するとすかさずカラスが参上。食べ残しのドバトを咥え、瞬く間に飛んで行ってしまいました。その間、わずか1分程の出来事でした。20161215I (186).JPG
 御苑において、食物連鎖の頂点に立つのがこのオオタカです。主に小型鳥類を捕食しますが、食べ終わった後にはむしり取られた羽などの食痕(=獲物を食べた痕跡)が残ります。オオタカによるものと思われる食痕は苑内でもよく見つかり、普段から活動している事がわかります。それでも、なかなかその姿は目撃できないものです。
(写真:カラスが飛び立った後の食痕)027.JPG
 実際にオオタカを見た方からは、「意外と小さい、もっと大きな鳥をイメージしていた」と聞きます。
 オオタカの体長は50~60㎝程と、カラスと同じ位です。「オオタカ」の名の由来は諸説ありますが、背面が青みがかった黒灰色のため、「あおたか」が転じて「おおたか」になったのではとも言われています。
 夜行性のフクロウやアオバズクとは異なり、オオタカは白昼堂々狩りをします。また御苑では越冬のために出現するため、これからの時期に見られる機会が増えるでしょう。 
 閑院宮邸跡展示室にもオオタカ(若鳥)の剥製を展示しています。お立ち寄りの際は是非ご覧ください。

 

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