秋の自然教室
11月20日(日)、晩秋とは思えない暖かな空気の中、京都御苑秋の自然教室が行われました。今回は初めて、堺町御門周辺での開催となりました。お子様方を含む、計90名の参加者の皆さんと共に秋の自然観察を楽しみました。
2つの班に分かれ、いよいよ観察のスタートです。野鳥観察の一班は、高倉橋を経由し鷹司邸跡へと歩きました。橋の上から九條池を見下ろすと、早速水中の獲物を狙うアオサギ、そして水面に浮かぶマガモのつがいを発見。
ここで講師より、マガモがつがいで眠る時は、いずれかが薄目を開けて起きているとの説明がありました。これはタカ等の外敵から身を守るため、周囲の様子を伺いつつ交代で睡眠を取るためとの事。ちょうどこのつがいはオスが眠り、メスが見張りの番だったようです。
きのこの観察では、ユニークな形のきのこを次々と見つけました。
まずはこちら、講師が見つけた小さなきのこ、ヒメツチグリです。どっちが上?下?と見慣れない形のきのこに興味深々の皆さん。実際には小さな丸い部分が上になって地上に見られます。てるてる坊主か、人形がちょこんと立っているようにも見える、面白い形のきのこです。
続いてのきのこはムラサキナギナタタケです。その名の通り、紫色で薙刀状の細長い形をしています。まるで、イソギンチャクが地面から生えているかのよう。「きのこっぽくないきのこ」を、皆で代わる代わる観察しました。
最後は参加者自身によるきのこ探しです!短時間にもかかわらず、松かさに発生するきのこを中心に続々と発見!皆さん、「きのこ目」が身についてきたようですね。
他、植物では「種子の運ばれ方」というテーマでムクノキ、アラカシ、イロハモミジ、イノコヅチを観察、昆虫ではアオバズクの「食べ残し」、食痕見られる昆虫についてや越冬についての解説が行われました。
「京都御苑自然教室」は春夏秋冬、一年に4回開催しています。詳細は京都御苑ニュース、苑内ポスター、ホームページ等で随時お知らせしています。
初めての方もどうぞお気軽に参加下さい。