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フジバカマをご覧いただけます

京都御苑の見どころ

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 10月16日(日)までの期間限定で、中立売北休憩所前、閑院宮邸跡車寄にフジバカマの鉢植えを設置しています。
 フジバカマは中国原産、日本へは奈良時代に渡来したと言われています。葉を乾燥させるとクマリンの芳香(桜餅の香り)を放つ為、古代中国では蘭草と呼び、浴湯に入れたり、身につけて香料として使われていました。茎の先に淡紅紫色の小さな花を房状につけ、鼻を近づけると柔らかな甘い香りがします。日本では秋の七草としても知られる、キク科植物です。
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 フジバカマと言えば、長距離移動する事で知られるチョウ、アサギマダラを連想される方がおられるかもしれません。アサギマダラが好んで吸蜜する花の代表格がフジバカマです。苑内ではこれまで、なかなかその姿を見つけられませんでしたが、休憩所前に鉢植えを設置して以来は連日のように花を訪れています。
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 人をあまり恐れず(食事の方が大事?)、間近で吸蜜の様子を観察できます。浅葱色の、アゲハチョウより大きな翅でひらり、ひらりと羽ばたく姿も優雅で見ごたえがあります。
 本日も休憩所を訪れた多くのお客様が、アサギマダラを見つけては嬉しそうにカメラに納めていました。
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 鉢植えを設置してからまだ間がない閑院宮邸跡では、昨日初めてアサギマダラの姿を確認できました。これからはもっと、その数を増やしてくれるかもしれません。しばらくの間、車寄が華やかに賑やかになりそうです。
 収納展示室や、レクチャーホールで開催中の写真展「~京都御苑の生きものたち~(期間延長致しました)」にお越しの際には是非、フジバカマとそれに集まる昆虫たちのコラボレーションもお楽しみいただければと思います。

  

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