9月の花
朝夕と涼しくなりました。空が高く見え、秋の訪れが日に日に強く感じられます。苑内各所ではハギが見ごろを迎えています。
「夏の花」、サルスベリもまだ咲き続けていますが、同じ紅紫色でもハギはサルスベリと違い、柔らかく落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
秋の七草に数えられる所からも、ハギは秋の花というイメージがありますが、もっと早い時期から開花しているものもあります。富小路口北東のハギは、今年は7月初旬から咲き始め現在も花をつけています。
一方凝華洞跡北東では、この1週間程前にようやく咲き始めたばかりですから、今後しばらくの間花を楽しめそうです。
児童公園、閑院宮邸跡庭園他にも植栽されています。
(写真:児童公園)
そして忘れてならないのがヒガンバナです。その名に違わず、お彼岸の時期を外さず必ず開花します。そのタイミングの正確さに、毎年の事ながら感心させられます。
また、出現の様子が実に独特であります。葉も何もない所から突如花茎が出、たちまちに伸び、いつのまにか花を咲かせています。急に湧いて出て来たような印象も、古来より多くの人々に、様々な想像を掻き立てさせた要因のひとつなのかもしれません。
散策に最適な季節となりました。心地よい空気の中、今だけ楽しめる秋の花々を満喫してください。