本日は昨日の暖かな気候から一変、気温が10度に届かず寒い一日となりました。寒暖の差が激しい日が続いていますが、皆様体調など崩されていませんか?
今回の自分歩き・自然歩きマップ通信は、自分歩きマップに掲載されている皇居の森の上にそびえ建つ「富士見櫓」をご紹介します。
今回の出発地点は東京駅中央口交差点。東京駅を背にし、「行幸通り」を皇居の方角へ真っ直ぐ歩いていきましょう。
こちらの「行幸通り」は、大正12年(1923)の関東大震災復興再開発事業の一環として建設された、東京駅中央口交差点から東京駅を結ぶ「特例歩道」です。
その名の通り天皇の行幸時に使用される他、「信任状捧呈式」へ向かう外国の大使の送迎の車馬が通行する由緒ある通りとなっています。
約200メートルの行幸通りを直進し、日比谷通りに突き当たったら、そのまま更に直進します。
和田倉濠を右手に見ながら約150メートルほど歩いていくと・・・・
正面に、皇居坂下門右手奥に高くそびえる三重の櫓「富士見櫓」が見えてきます。
こちらが、八方正面のお櫓、富士見櫓です。
加藤清正が江戸城本丸東南の角に築いたといわれる高い石垣(標高21m、高さ14.5m)の上に、慶長11年(1606)三層の初代富士見櫓(高さ15.5m)が完成しました。
しかし、その51年後に起きた大火事、「明暦の大火」により天守閣とともに焼失。その二年後に再建され、二度と再建されることがなかった天守閣に代わって、江戸城のシンボル的な役割を果たしました。
どこから見ても美しいその姿から、「八方正面の櫓」とも呼ばれ、江戸時代には将軍が時折この櫓にのぼり、品川の海や両国の花火を眺めたという記録があります。
本丸の東南隅に置かれた古式壮麗な富士見櫓。その風格と威容は、戦国の世を忍ばせる貴重な文化遺産です。
皇居を訪れる際には、日本固有の歴史美「富士見櫓」をご覧になり、江戸時代の姿を幻想されるのはいかがでしょうか?
皇居外苑楠公レストハウスでは江戸時代の料理書を参考に江戸の味を再現した「江戸エコ行楽重」をお客様に提供しています。江戸城跡豊かなこの地ならではの味を、どうぞお楽しみ下さい。
→ 楠公レストラン
2016年2月22日 14:59