10月の大温室観賞教室開催しました

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 朝からザーザーと降っていた雨も開園間もなく上がり、雲間から太陽が顔を出しました。ぐんぐんと気温も30℃近くまで上がり、雨の湿度でムシムシとして、まるで夏が帰ってきたかのような気候となっています。
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 本日は、大温室で観賞教室が開催されました。今回は、秋の「絶滅危惧植物」と「ビヨウタコノキ」など中心にご紹介いたしました。
 大温室は訪れる度に、普段園内では見ることができない珍しい植物の花や実が観察でき、新しい出会いを楽しみに毎回観賞教室にご参加になるお客様もいらっしゃいますが、別のあるお客様からは「初めて御苑にきたけど、一人でまわるより、たくさんの植物に気がつけて楽しかったです」とご感想をいただけました。
 
 正面玄関から入られて、順路通りに進んでいくとまず訪れるのが「人と熱帯の植物コーナー」です。すらっと天井に向かって伸びているパパイヤの木の隣には、葉の付き方、色、姿が植物の美しさを体現するかのように芸術的な「ビヨウタコノキ」がピンと葉を広げていて、目を惹きます。
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 タコノキの仲間では、もっとも美しいことから「美葉(ビヨウ)タコノキ」と呼ばれ、葉縁には赤い刺があるのが特徴です。スクリューパインとも呼ばれるように、葉が船のスクリューのように捻じれて螺旋状にあがっていく特徴的な付き方をしています。
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 順路を進むと小笠原コーナーの手前では、秋に咲く絶滅危惧種の企画展示を開催しています。たいへん珍しいステゴビルの花はユリ科ですが、ヒガンバナのように花が咲き終わった後に葉が出ます。
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 キイイトラッキョウのピンク色のかわいい花は1~2週間後には咲きそうです。
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 紀伊地方の湿った岩場などに垂れさがって咲くキイジョウロホトトギスも園芸用に乱獲され絶滅危惧種となっています。新宿御苑は多くの絶滅危惧種の保全にも取り組んでおります。
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 絶滅危惧種以外にも、大人の男の人の手のひらほどもある大きなアリストロキア・ギガンテア、青いブルージンジャー、白いインドワタの花など珍しい花をお楽しみいただきました。
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■大温室 秋の絶滅危惧種展示■
【日程】2019年10月5日(金)~10月14日(月)
【場所】大温室
【時間】9:30~15:30(閉館16:00)
 
 
■大温室バックヤードツアー■
【日程】2019年10月18日(金)
【開始時間】11:00(所要時間45分程度)
【受付】大温室前(当日受付)で開始30分前より受付開始
【定員】先着20名程度
 
■GREENHOUSE HALLOWEEN■
【日程】2019年10月16日(水)~27日(日)
【会場】大温室
【内容】ユニークな形の葉や実をお化けに見立てて紹介します。
【時間】9:30~15:30(閉館16:00)
 

2019年10月 4日 16:43

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