先日までじっとりと汗ばむ夏日の日が続いていましたが本日は一転、気温が20℃までしか上がらず、時折吹く風がひんやりとしていて、散策する際には上着がほしい一日となりました。
ぽかぽか暖かな大温室では、本日9月18日(水)~9月29日(日)まで「多肉植物とサボテン展」がはじまりました。
大温室を正面から順路通りに進んで行くとサボテンなどが植栽されている乾燥地コーナーに到着します。
ユニークで可愛らしい姿の多肉植物は多くの方に人気がありますが、「多肉植物」とは何かご存知ですか。多肉植物とは、肥厚した葉や茎、根に水を蓄える性質をもつ植物の総称で、サボテンも多肉植物の一種になります。
(キンシャチ)
多肉植物の多くは、南アフリカや中央アフリカ、メキシコやマダガスカルといった砂漠や海岸など乾燥した環境に自生しています。たくさんの水分を蓄えることが出来るため、雨が少ない乾燥地帯でも生育することができます。
「花が咲いているのかと思った。」とお客様。
ダリアの花が咲いているかのように葉を広げるメキシコ原産の「ライジン」。直径50㎝もあり、多くのお客様が足を止めて鑑賞されていらっしゃいました。
ハリネズミのようにトゲトゲとした「ヒメオニソテツ」。外敵から葉を食害されるのを防ぐためは全体がトゲトゲしています。
多肉植物たちは乾燥地帯で生きていくために、昼は気孔を閉じて蒸散を防ぎ、夜に気孔を開けて二酸化炭素を取り込み貯蔵します。そして、貯蔵した二酸化炭素を活用して昼間に光合成を行っています。ランの仲間など葉に厚みがある植物も環境に応じて同じような光合成を行っています。
熱帯低地のコーナーでは、絶滅危惧Ⅱ類の北海道の海岸沿いの岩上に生る「ヒダカミセバヤ」がちょうど花を咲かせ、日本の多肉植物として展示されています。
多肉植物の魅力的な世界をお楽しみください。
■大温室 多肉植物展示■
【日程】2019年9月18日(水)~9月29日(日)
【場所】大温室
【時間】9:30~17:00
■大温室バックヤードツアー■
【日程】2019年9月19日(木)
【開始時間】11:00(所要時間45分程度)
【受付】大温室前(当日受付)で開始30分前より受付開始
【定員】先着20名程度
2019年9月18日 16:19