今日は朝から曇り空で少し肌寒い一日となりました。朝晩の冷え込みも強いので、まず新宿門売店でおしるこを飲んで体を温めてから散策を始められるといいかもしれませんね。
本日で4日目となる菊花壇展ですが、園内の売店では菊花壇展に関連のある商品の取り扱いも行っています。過去、新宿御苑は皇室庭園として利用されてきた経緯があり、菊花壇展はもともと観菊会として宮内庁が明治11年(1878年)より赤坂御所で開催しており、昭和4年(1929年)から新宿御苑に場所を移して現在まで開催されてきました。その歴史から、園内の売店では皇室カレンダーの販売を行っています。(2018年11月11日完売)
菊と言えば菊と名の付くお菓子が思い浮かぶ方もいらっしゃるかと思いますが、園内の売店では菊まんじゅうや菊サブレなどの商品を販売しています。(季節限定商品のため品切れになる場合もございますので、予めご了承ください。)菊と名が付くお菓子の形はお茶室楽羽亭前の上家に展示されている一文字菊を彷彿とさせます。
一文字菊は、長く幅広い花びらが円形に咲き開くのが特徴の大輪咲き品種です。花びらの数は16枚前後のものが良いとされ、天皇家の御紋章に似た花の形から、別名「御紋章菊」とも呼ばれています。
一文字菊は管物菊花壇とともに展示されており、一文字菊13品97株、管物菊13品97株を黄・白・紅の花色の順番に、1列1品種づつ、計22列に一本仕立てで植え込みます。この配列は新宿御苑独自の様式で、神馬の手綱を模していることから「手綱植え」と呼ばれています。
管物菊は、細長い管状の花びらが放射状に咲くのが特徴の大輪咲き品種で、別名「糸菊」、「細菊」とも呼ばれます。蜘蛛が足を広げたような様子から、海外ではスパイダー(Spider)とも呼ばれています。花壇に植え込まれた管物菊は、新宿御苑で作出した品種のなかで、とくに花びらが細く雄大な花姿をもつ細管物菊を展示しています。
花の美しさはもとより、配列、上家や風景を合わせた総合美が「新宿御苑菊花壇展」の鑑賞のポイントとなっております。近くで花をご覧頂くだけでなく、少し下がって建物や風景との調和もご鑑賞ください。
皇室ゆかりの伝統を受け継ぐ新宿御苑の菊花壇。
晩秋の日本庭園を特色あふれる菊の花々があでやかに彩ります。
趣あふれる日本の伝統美の世界をご鑑賞ください。
★詳細はこちら>>環境省 新宿御苑管理事務所ウェブサイト

(1)新宿御苑菊花壇展
■日時:
2018年11月1日(木)~11月15日(木)(期間中は無休)
9:00~16:00(閉門は16:30)
■会場:
新宿御苑内 日本庭園(東京都新宿区内藤町11)
■料金:
新宿御苑への入園料が必要です。(大人200円、小・中学生50円)
■内容:
皇室の伝統園芸を受け継ぐ「菊花壇展」を開催します。
>>菊花壇展の様子はこちら
(2)菊花壇解説展
■日時:
2018年10月30日(火)~11月18日(日)(期間中は無休)
9:00~16:30(最終日は15:00まで)
■会場:
新宿御苑インフォメーションセンター 1階アートギャラリー
■料金:
無料
■内容:
新宿御苑菊花壇展の魅力を分かりやすくご案内します。
>>菊花壇解説展の様子はこちら
(3)明治150年企画「菊花へのまなざし」展
■日時:
2018年10月30日(火)~11月18日(日)(期間中は無休)
9:00~16:00(閉門は16:30)
■会場:
レストランゆりのき(エコハウス)展示室
>>菊花へのまなざし展の様子はこちら
今年は、明治150年記念事業の一環として、普段立ち入れない菊の栽培所を公開するとともに、パークボランティアによる菊花壇展のガイドウォークを以下の日程で行います。
(4)菊栽培所の特別公開
■日時:
2018年11月1日(木)から15日(木)まで
■時間:
午前9時から午後4時まで
■場所:
菊栽培所 ※千駄ヶ谷門寄りにあります芝生広場の近くからご入場ください。
>>特別公開の様子はこちら
(5)菊花壇展のガイドウォーク
■実施日:
2018年11月1日(木)、4日(日)、6日(火)、8日(木)、11日(日)、13日(火)、15日(木)
行事カレンダーはこちら
■時間:
①午前10時30分から ②午後1時30分から
■場所:
当日開始時間までに、新宿門を入ってすぐ右側にある案内看板前へお集まりください。
>>ガイドの様子はこちら
この期間だけの特別な新宿御苑を是非お楽しみください。
2018年11月 4日 09:42