第30回 「新宿御苑洋らん展」を開催【11/27~12/2】

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 本日から大温室で「第30回新宿御苑洋らん展」が始まりました。新宿御苑の恒例の晩秋の催しのひとつで、昭和58年(1983)のスタートから今年で30回目をむかえます。洋らん展の会期中は、熱帯植物の中に展示台を設け、洋らんの愛好家からの応募作品約200点と、新宿御苑で栽培している洋らんを展示します。
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 いつもは、ジャングルを思わせる草木の葉がのびのびと生い茂り、さまざまな熱帯植物が花が咲く、冬でも南国気分が味わえる温室ですが、各所に華やかな洋らんが展示され、多くのお客様が鑑賞されていました。
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「ランといっても、こんなに種類があるなんて知らなかったわ。」、「こんなに個性豊かな花を咲かせるなんて、華やかさの中にもユニークさがあるね。」とお客様。ぽかぽかと暖かな館内を巡りながら、特色豊かなランを興味津々にご覧になっていらっしゃいました。
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 入賞作品のコーナーは順路に沿って進んだ最後のコーナー、正面入り口に展示しています。一部をご紹介させていただきます。
 
【新宿御苑洋らん展 環境大臣賞】
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【新宿御苑洋らん展 環境省自然環境局長賞】
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【新宿御苑洋らん展 新宿御苑管理事務所長賞】
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【新宿御苑洋らん展 一般財団法人国民公園協会会長賞】
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【新宿御苑洋らん展 奨励賞 より一部】
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 新宿御苑は日本の本格的な洋らん栽培の発祥の地といわれているのはご存知でしょうか?新宿御苑と温室、洋ラン栽培は今から約140年前の明治時代より続く長い歴史があります。
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(旧温室)
 
 明治5年(1872)、徳川家康の家臣・内藤家の江戸屋敷をルーツとする新宿御苑の地に、国内外の農園芸の研究を行う国営の農業機関「内藤新宿農事試験場」が開設され、さまざまな西洋野菜や果物、樹木、花卉などの栽培が行われました。
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(旧一号温室内部)
 
 明治25年(1892)に加温式の洋風温室が建築されると、近代的な促成栽培がよりいっそう進められました。大正から昭和のはじめにかけては、特に洋ランの交配に力を入れ、カトレヤ・シンジュクなど、新宿の名を冠した独自品種を多数作出しました。
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 その後の昭和33年(1958)には当時、東洋一の規模を誇るドーム型の大温室が完成し、日本初の観賞温室の先駆けにもなりました。
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 現在、新宿御苑の大温室は環境省が所管する環境配慮型温室として、熱帯植物およそ2,700種を栽培、展示するほか、絶滅のおそれのある植物の保護増殖を行っています。
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 洋らんにおいては、かつて御苑で作出された独自品種や戦前に作出された品種をはじめ、ワシントン条約で国際的な取引が規制されている原種の洋ランの保護栽培に取り組んでいます。また、洋らん以外にもさまざまな熱帯・亜熱帯の植物を栽培展示するほか、南西諸島や小笠原など日本各地の貴重な絶滅危惧植物の保護育成にも取り組んでいます。
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新宿御苑にご来園の際は、洋らん展にぜひご来場ください。みなさまのご来園をお待ちしております。
 
■第30回 新宿御苑洋らん展■
【日時】11月27日(火)~12月2日(日)
    9:30~15:30 (閉館は16:00)
    ただし、12月2日(日)は15:00まで(15:30閉館)
【会場】新宿御苑内 大温室
【料金】新宿御苑への入園料が必要です。(一般200円、小・中学生50円)
【内容】洋らんの愛好家から募集した洋らん約200鉢の他、新宿御苑で栽培されている洋らんを展示します。また、会場には洋らん栽培に関する相談コーナーを設け、一般の方のご相談をお受けします。
 
■大温室バックヤードツアー【11月28日】
11月28日(水)に大温室のバックヤードツアーを開催いたします。
温室のバックヤードでは貴重な洋ランや絶滅危惧植物等の栽培がおこなわれており、そこを管理する職員がご案内いたします。普段は見られない場所ですのでぜひ足をお運びください。
【日付】2018年11月28日(水)
【開始時間】10時、11時、13時、14時
【受付】大温室内カウンター(当日受付)
【定員】各回20人程度
 
新宿御苑で作出された洋らんと戦前使われていた鉢展
 今年は明治150年特別企画として、温室内の管理区域を特別公開し新宿御苑で作出された洋らんと戦前使われていた鉢展を同時開催いたします。
【日時】11月27日(火)~12月9日(日)
    9:30~15:30 (閉館は16:00)
    ただし、12月2日(日)は15:00まで(15:30閉館)
【会場】新宿御苑内 大温室 特別室
【料金】新宿御苑への入園料が必要です。(一般200円、小・中学生50円)
【内容】新宿御苑で栽培している洋らんとともに、戦前に使われていた鉢の数々を展示します。
 
■明治150年企画『温室の歴史からふりかえる明治のおもてなし展■
【日時】11月20日(火)~2019年2月頃
    9:00~16:00(閉門は16:30)
【会場】レストランゆりのき(エコハウス)展示室
【料金】新宿御苑への入園料が必要です。(一般200円、小・中学生50円)
【内容】日本における園芸発祥の地である新宿御苑の温室の歴史と、国内の園芸文化の発展に貢献した人々の功績をご紹介します。
 

2018年11月27日 13:08

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