台風の影響で、久しぶりにたっぷりと雨が降りました。雨上がりの「母と子の森」はしっとりと地面が柔らかく、風がさわさわと葉を揺らしながら水辺を渡っていきました。
母と子の森の水辺で、ハンゲショウがみごろをむかえています。
ハンゲショウはドクダミ科の多年草です。花が咲く頃になると花に一番近い葉が真っ白になります。葉の一部を残して白く変化する様子から「半化粧」と名前が付けられたと言われています。また夏至から数えて11日目にあたる日を「半夏生」といい、この頃に咲くことが名前の由来になったともいわれています。そう考えると、今年はずいぶん早くみごろをむかえました。
花のすぐ下の葉が白くなるのは、目立たない花の代わりに受粉を行う虫を呼び寄せるためと考えられています。目の覚めるような白に蜂が誘われてきたようです。池の周りの景色全体もパっと照らされているように明るく見えます。
ハンゲショウは葉の片面(表面)だけが白くなることからカタシログサ(片白草)という別名もあります。花が終わると、葉の白い部分も役目を終え緑色へと変わります。天候にもよりますが、来週中は綺麗にお楽しみいただけそうです。

2018年6月12日 13:04