冷え込みもだんだんとやわらぎ、春らしい日差しが園内をぽかぽかと照らしています。
日本庭園やエコハウス(レストランゆりのき)、玉藻池など園内各所でウメの花が咲きすすんできました。百花に先駆けて咲くといわれるウメの花は、先日ご紹介したカンザクラとともに、新宿御苑の早春を代表する人気の花のひとつとなっています。
「みてみて! こんなにたくさんつぼみが付いてるの!」とお客さま。枝を埋め尽くすほど沢山のつぼみの付いたウメを、御苑で今日はじめてご覧になったそうで、大変感激していらっしゃいました。
つぼみがちな木もまだまだ残るものの、きれいに咲きそろったウメの周辺は多くのお客さまでにぎわっていました。
(写真:日本庭園の楽羽亭付近)
御苑には園内各所に約300本のウメを植栽していますが、そのうち数十本ほどがまとまって楽しめるエリアがいくつかあります。
そのうちのひとつが「日本庭園のお茶室・楽羽亭付近」です。この一帯はウメが約80本ほど植栽され、園内でも屈指のウメ鑑賞スポットのひとつとなっています。遠くからでも梅林全体がほんのりと花の色に染まっている様子が分かりますね。
楽羽亭の裏手側は日当たりの良い斜面になっているため、白梅と紅梅が咲き誇る華やかな梅林となっています。咲き具合は園内で一番早く、つぼみを残す木が一部あるものの、全体がみごろをむかえています。
「エコハウス(レストランゆりのき)前」もおすすめのウメ鑑賞スポットです。丸い植え込みの周りに約70本のウメを植栽しています。こちらは新宿門から徒歩3分というアクセスのしやすさと、園内1本だけの枝垂れウメを楽しめるのもポイントです。
エコハウス(レストランゆりのき)前のウメの咲き具合は全体が5分咲きほど。日当たりの違いか、さきほどの楽羽亭付近と比べると、のんびりとしたペースで咲きすすんでいます。
ひときわ目立つピンク色は先日ご紹介したカワヅザクラ。一足早くみごろをむかえ、ウメとの競演を待ちかねているかのようです。
大木戸門より入園してすぐのところにある日本庭園「玉藻池」もウメの鑑賞スポットです。こちらは日当たりの良い芝生を中心に約70本のウメを植栽しています。
玉藻池のウメの咲き具合は全体が5分咲きほど。木によって多少ばらつきがあるものの、最盛期には白梅、紅梅が咲きそろい、大木戸休憩所からの眺望も楽しめる人気スポットとなります。
今年は冬の寒波の影響か、全国的にもウメの開花が遅れたと話題になりましたね。各地の梅の名所もみごろは3月初めになる見込みとのこと。新宿御苑でも3月に入ってから全体が咲きそろい、みごろをむかえそうです。
日を追うごとに華やぐウメの花をお楽しみください。
2018年2月27日 12:00