昨夜の雨が上がり、今日はピカピカの晴天に恵まれました。開園間もなくは、芽吹いたばかりの若葉に、雨粒が光ってキラキラしていました。穏やかなお天気の日曜日とあって、今日もたくさんのお客様が来園され、春の花が次々と咲く園内を楽しんでいらっしゃいます。
母と子の森、ラクウショウの下ではオオアマナ類がみごろになっています。
ラクウショウは新宿御苑の中で代表的な巨樹で、名木十選にも選ばれています。木の周りには「気根(きこん)」と呼ばれる根の一部がにょきにょきと生えていて、四季折々、幻想的な風景をお楽しみいただける人気のスポットですが、オオアマナ類が咲くこの季節は特に美しく、楽しみにされているお客さまも多いようです。インフォメーションセンターでもオオアマナ類のお問い合わせをたくさんいただいています。
木漏れ日が射す木道の両側には、オオアマナ類があふれるように咲き、白いお星様に囲まれているようです。
オオアマナ類はユリ科の多年草です。ヨーロッパからアジアにかけての原産で、世界の温帯域で観賞用に栽培されています。アマナに似ていて大型なことが名前の由来です。ハナニラに似ていますが、見分ける方法は、ひとつの茎に花一輪がハナニラで、オオアマナはひとつの花茎からいくつもの花が咲いています。
オオアナマ類はお日様が大好きで、日が暮れると花を閉じ、朝は日の当たる場所から順々に開いていきます。閉じた花も綺麗ですが、満開をご覧になりたい場合は、晴れている日のお昼過ぎがおすすめです。
天候にもよりますが、5月の上旬くらいまでお楽しみいただけそうです。幻想的な森のお花畑をお楽しみください。
2017年4月23日 14:59