今日は昨日の暖かさとはうってかわって、冬の気温が戻ってきました。青空の下、キンと風が冷たい園内では、暖かそうな帽子やマフラーで防寒なさったお客様が散策を楽しまれています。
エコハウス前のカワヅザクラは、開花したばかりでしたが、昨日の季節はずれの暖かさで、一気に2分咲き程に進みました。
カワヅザクラは、カンザクラ(寒桜)に続いて、毎年、新宿御苑で2番目に開花する春の桜で、カンザクラが咲いた後は、「カワヅはまだかしら?」とインフォメーションセンターへのお問い合わせが多いサクラです。
花は淡紅色の一重咲き。カンヒザクラとオオシマザクラの自然交雑種と考えられています。静岡県の河津町で原木が見つかり、学術調査で今までになかった品種であると判明して、1974年に「カワヅザクラ」と命名されました。
園内には3本のカワヅザクラがありますが、そのうちの2本がエコハウス前に植栽されています。1本は少し奥に、もう1本は大きな木で手前にあり、頭上近くまで花を咲かせた枝が伸びています。この植え込みの足元を飾って今が盛りのスイセン‘ペーパーホワイト’との競演をお楽しみいただけます。
もう1本のカワヅザクラは、サービスセンター近くに植栽されています。
この園路は、ジュウガツザクラ、ロウバイ類、カンザクラと次々に咲いて常に人気のポイントです。次の主役はカワヅザクラになりそうですが、今はまだつぼみが緩み始めたところです。こちらのカワヅザクラは低いところに枝が伸びていますので、間近でご覧いただけます。
早春の新宿御苑を彩るカワヅザクラをお楽しみください。
2017年1月31日 13:08