今日は1月最後の日曜日。朝の開園まもない時間はうす曇りの空模様でしたが、お昼にかけて雲が晴れ、太陽が顔をのぞかせました。
冬の人気の花のひとつがカンザクラ(寒桜)です。御苑の春の桜のなかでトップを切り、まだ寒い最中に咲きはじめます。

(写真:サービスセンター前のカンザクラとメジロ)
もっとも開花が早いサービスセンター前の木に続いて、日本庭園の大木もだんだんと花数が増えてきました。
今日で5分咲きくらいでしょうか。芝生に大きく枝を広げる大木がピンク色に染まり、遠くからでも目をひく華やかさです。
(写真:日本庭園のカンザクラ)
今季のカンザクラは暖かさの影響による返り咲きで、昨年11月中旬に早くもぽつぽつと花が咲いていました。
季節外れの開花に驚かれるお客様も多く、「カンザクラがもう咲いていますね!」「今年のみごろはいつになりますか?」と、開花状況に注目する声もたくさん寄せていただきました。
例年にないほど開花が早まるかと思われましたが、その後は氷点下になるほどの冷え込みもあり、少し開花が早まったものの、ほぼ例年並みに咲きすすみました。
たくさんのお客様が心待ちになさっていたカンザクラですが、どうやら楽しみにしていたのは人ばかりではないようです。
木のそばに寄ってみると、小さな先客の姿が。花の蜜を目当てにやって来たメジロたちです。
真っ白なアイリングとオリーブグリーンの羽色が特徴で、都会でもふつうにみられる野鳥のひとつです。
サクラやウメ、ツバキなど甘い花の蜜が大好きで、花の咲いた明るい場所にもよく姿を見せてくれます。
忙しそうに花から花へと飛びまわり、ときには逆さまになりながらも、器用にの花蜜を飲んでいました。

食事に夢中になっているためか、人が近づいてもあまり気にしていない様子。
咲きすすむカンザクラの花とともに、メジロたちのにぎやかな食事風景も楽しめそうですね。
2017年1月29日 10:00