数日ぶりに夏らしい陽射しが戻ってきました。木漏れ日はキラキラと輝き、爽やかな風が吹いています。8月最終日の今日は気持ちの良い散策日和になりました。蝉時雨とせせらぎの音に迎らえて西休憩所から母と子の森に入ると、足元にたくさんのトチノキの実が落ちています。
眺めている間にもコツっと音を立てて落ちてきました。見上げると、高いところに鈴なりに実っています。
梨色のクルミのような殻が割れると、中からツヤツヤした栗のような実が出てきます。この実は、トチモチなどにして古くから食べられてきました。デンプンやタンパク質を多く含み主食として大切にされ、飢餓の時に備えて天井裏に備蓄している地域もあったようです。
トチノキは手を広げたような葉の美しさも魅力のひとつですね。光を浴びて透けている美しい葉は、もう緑から黄色へと変わっています。この森の中でいち早く秋の装いです。
児童文学「モチモチの木」にも登場するトチノキ。堂々とした姿で圧倒しています。
2016年8月31日 15:07