第3回 歴史的巨樹を巡る~ラクウショウ編~

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 8月に入ってから連日気温が30℃を越えて、ジメジメと暑い真夏日が続いていましたが、本日はうっすらと雲がかかり陽射しが和らいでいる為、気温は高いものの過ごしやすいお天気となっています。
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 新宿門から入られて、母と子の森に向かって蝉時雨降り注ぐ外周園路を進んでいくと、目の前に高くそびえたつラクウショウの巨樹が見えてきます。
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 木に近づいて見上げてみると圧巻の大きさです。最も大きいもので樹高35メートル、幹回りは520センチ以上にまで育っています。
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「モグラみたいに土から出ていて面白いね。」とお子様。 
木道を進むとご覧いただける地面からにょきにょきと出ているこれは、「気根」と呼ばれる根っこです。
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 ラクウショウ(落羽松)は、アメリカ原産のスギ科の落葉高木で沼地や湿地などに生育しています。地中に根っこを張り巡らせていると酸素を充分に吸収できないため、酸素不足を補うために地上や水面に気根という呼吸根を出しています。
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 これほどにまで気根が発達した木は大変珍しく、樹齢100年を超える大木に育った新宿御苑のラクウショウはとても貴重で、国内でも希少な生育地であるといわれています。
 
 ラクウショウの魅力は気根のユニークさはもちろんのこと、葉っぱが紅茶色に染まる秋の紅葉シーズンもみどころのひとつ。ぜひ季節をかえて、ご覧いただきたい樹木のひとつです。
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【2015新宿御苑フォトコンテスト入賞作品】
「森のこびとたち」 伴 博之さん
 
>>新宿御苑フォトコンテスト入賞作品はこちらのページよりご覧いただけます。
 
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 明治20~30年代に、ユリノキやプラタナスとともに、日本で初めて植えられ、国内で最も古い歴史のある木の一つです。

2016年8月13日 12:22

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