先日の暑さから打って変わって、本日は朝からひんやりと冷たい空気が流れ、カーディガンを羽織りたいくらいの涼しい気温になりました。昼過ぎには太陽が雲間から顔をのぞかせましたが、気温は上がらず、過ごしやすい園内ではお子さんが元気いっぱいに走り回る元気な声が響いています。国内外からのお客様も多く、ゆったりと散策を楽しんでいらっしゃいます。
千駄ヶ谷休憩所横とフランス庭園横では夏の花ムクゲがみごろになりました。ムクゲの花の蜜を心待ちにしていたかのように、多くの虫たちが忙しなく、花の周りを飛んでいる姿は微笑ましいですね。
少し紫がかったピンク色の花が、木の上の方を中心にたくさん咲いています。
木の足元には、ミノムシのように丸まった蕾が落ちていますが、これは咲き終わったムクゲの花です。ムクゲは、朝咲いて夕方には散る一日花です。午前中には開きはじめたレースのような可愛らしい花びらを見ることができます。
ムクゲはアオイ科の落葉樹で、つぼみをたくさんつけて次々に咲き続けます。韓国では、「長く咲き続ける花」という意味の無窮花(ムグンファ)という名で呼ばれ、国の繁栄を象徴する国花として愛されています。日本でも庭木として人気で、よく植栽されています。夏の茶花としても欠かせない存在のようです。
これから暑い夏に咲き誇り、例年ですと8月上旬くらいまでお楽しみいただけそうです。
2016年6月29日 13:19