御苑の桜のベストシーズン♪ゆったり楽しむ八重桜のお花見

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 新宿御苑の桜の代表品種・イチヨウ(一葉)をはじめ、個性ゆたかな八重桜がみごろをむかえ、新宿御苑は桜のベストシーズンをむかえました。
 桜というと、春の桜前線でおなじみ染井吉野がもっともよく知られていますが、新宿御苑は染井吉野が咲き終わった4月中旬からが本番。約20種500本の八重桜がみなさまをお出迎えいたします。
(写真:イギリス風景式庭園のイチヨウ)
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 昨日は冬に戻ってしまったかのような肌寒い一日でしたが、今日はすっきりとした青空の広がるお天気となりました。ぽかぽかと降りそそぐ日差しのあたたかさも心地よく、ご来園のお客さまも芝生にレジャーシートを広げて、のんびりとお花見ピクニックを楽しんでいらっしゃいます。
(写真:イギリス風景式庭園)
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 ベンチに腰掛けて、艶やかに咲いた桜を見上げてホッとひといき。「今日来て良かったわねぇ」「御苑はいろんな八重桜が咲くから良いのよねぇ」と、お客さまの同士の会話にも花が咲きます。八重桜とともに記念撮影を楽しむ方も多く、みなさまそれぞれに満開の桜のように顔をほころばせていらっしゃいました。
(写真:イギリス風景式庭園レストハウス近く)
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 八重桜とひと口にいっても、薄紅色のイチヨウやフクロクジュ、濃紅色のカンザン、小豆色のフゲンゾウ、黄色の桜のウコンや緑の桜のギョイコウなど、花の色ひとつとってみても、じつにさまざまな品種があることに気がつきます。
(写真:フゲンゾウ)
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(写真:カンザン)
 
 新宿御苑には約65種1100本の桜がありますが、そのうち八重桜は約20種500本もあり、約420本の染井吉野よりも多く植栽しています。
 「どうして御苑にはこんなにたくさんの桜があるのかしら?」と不思議に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 御苑に桜がいっぱいある秘密は、新宿御苑が皇室庭園だった明治時代にまでさかのぼります。
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 明治時代に国際親善のために始まった皇室行事のひとつに「観桜会」があります。明治14年(1881)に皇室主催の桜の鑑賞会「観桜御宴」として吹上御所ではじまり、毎年4月に催されました。明治16年から大正5年までは浜離宮、大正6年(1917)から昭和13年(1938)までは新宿御苑を会場に開催されました。
(写真:イギリス風景式庭園)
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 新宿御苑の庭園は、明治39年(1906)に日本初の本格的な近代西洋式庭園として完成しました。当時の新宿御苑には約70種の桜を植栽していましたが、さらに全国の知事に桜の苗木提供を依頼し、大正8年には約160種1560本の桜を植栽したといわれています。
(写真:イギリス風景式庭園のフクロクジュ)
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 現代においても、新宿御苑は八重桜が咲くお花見の名所として、国内外の幅広い世代のみなさまに親しまれています。時代を超えて受け継がれ、新宿御苑の歴史とともに歩んできた、特色あふれる桜の花々をぜひご観賞ください。
(写真:レストハウス近くのフゲンゾウ)
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 イチヨウウコン、ギョイコウに続いて、カンザンフゲンゾウフクロクジュなど晩春の八重桜も咲きすすんでいます。
(写真:レストハウス近くのカンザン)
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(写真:フランス庭園近くのフクロクジュ)
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 お天気にもよりますが、これから順調に咲きすすめば、4月24日(日)頃まで、あでやかな八重桜の競演が楽しめそうです。
 春らんまんの園内でゆったりとしたひとときをお過ごしください。

2016年4月12日 12:00

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