今日も歩いているとポカポカと身体が暖まり、12月下旬とは思えない穏やかな散策日和となりました。園内各所で、冬の御苑を代表する花、スイセン‘ペーパーホワイト’がみごろをむかえています。
新宿門をお入り頂くとすぐ右手側、イチョウの大木の足元に植栽されているスイセン’ペーパーホワイト’が皆様をお出迎えしています。黄色い落ち葉の絨毯に純白と濃い緑が鮮やかです。
そして新宿門から大木戸門へを繋ぐ園路を進んでいくと、甘い香りと共に辺り一面に白い花畑が広がり、景色を明るくしています。
純白の花びらが太陽を浴びてキラキラと輝いています。まるで白いドレスを着た妖精のようですね。そして、一緒に植栽されているニホンズイセンも花数は少ないですがみごろをむかえて、所々に顔をだしています。こちらは優しいオフホワイトとオレンジの花が可愛らしい様子です。
ペーパーホワイトの原産地は地中海沿岸地方で、シルクロードを経由して中国にもたらされ、日本へは平安時代に遣唐使などによって薬草として持ち込まれました。遠い異国からやってきたペーパーホワイト。確かに青い海も似合いそうな凛とした姿です。
例年2月頃まで花をお楽しみ頂けます。冬の装いになった巨樹と共に純白の花をお楽しみください。
[写真:下の池]
2015年12月26日 15:39