サービスセンター前でカンザクラが開花しました。カンザクラ(寒桜)は名前が表す通り、早春のまだまだ寒いうちから開花する桜です。御苑の春の桜のなかでも毎年一番早く、1月に咲きはじめ、2月にはみごろをむかえますが、今季はなんとクリスマス前に咲きはじめました。
昭和57年(1982)からの新宿御苑の桜の開花記録史上においても、これまでトップだった平成17年(2005)の1月4日よりもさらに早い開花記録となりました。
花数はまだまだ少なく、すべての枝の花を数えて10輪程度。遠目にはまだまだつぼみがちの姿に見えますが、木のそばに寄ってみるとびっくり!
お客さまからは「えっ!もう桜が咲きはじめたんですか」といった驚きの声のほか、「桜が見られるなんて!今日来て本当に良かったわ」と、思いがけない出会いに喜ぶ声も聞かれました。
こちらはカンザクラのすぐとなりに植栽されたソシンロウバイ。こちらも例年では年が明けた1月上旬に開花する花ですが、今季は早くもカンザクラとともに花を開き始めていました。
今日の新宿区は最高気温15℃と、冬とは思えないほどのあたたかさとなりました。ぽかぽか太陽のぬくもりも心地よく、園内を散策しているとうっすらと汗ばむほどの陽気。ご来園のお客さまのなかには、厚手のコートを脱いで散策を楽しむ方もいらっしゃいました。
新宿御苑で、めずらしい桜の花との出会いをお楽しみください。
2015年12月22日 11:00